循環器セミナー
2020年01月31日
こんにちは、獣医師の松井です。
写真は院内で行われた専門医の先生が来院して行ってくれる循環器セミナー🩺です。
今回のテーマは『左心房(心臓)破裂は何故起きるのか?』についてでした。
左房は心臓の左側に位置し肺から戻ってきた血液が最初に入る部屋です。その後に血液が流れ込む左心室は壁が厚いのに対し、左心室は壁がうすいです。2つの部屋の間には逆流防止の弁がついていますが、締まりが悪くなったり、一部に断裂が起きたりすると逆流がおこり、左心房はパンパンに拡張していきます。そうして部屋の壁に破損が起こると血液の一部は心膜と呼ばれる心臓を覆っている膜との間に貯留されてしまい、今度は心臓の拡張自体に問題が生じる他、破けた壁を塞ぐために血栓もできてきます。
予め、心臓が悪いのがわかっていれば、こうした自体も予測ができたりしますが、心臓が悪いこと自体に気付いていなかったりすると、突然死という自体にもなりかねません💦
高齢になってきた子たちは特に健康診断等で一度詳しく心臓を評価する必要がありそうですね。