セミナー参加報告

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眼科セミナー

2021年12月28日

こんにちは、獣医師の井上です🐈

先日、世間がクリスマスイブの中、小林一郎先生による第3回目の眼科セミナーを受講してきました。

今回は検査の流れについて専門医の視点から教えていただき、なぜ順序があるのかなど基礎的なことから、検査の中で見つけにくい病気など応用的なことまで勉強できました。

目の病気は老齢による出てくるものばかりではなく若くから出てくるものも多くあります。

最近目をしばしばしてるな、目ヤニが増えたな、白くなってきたなetc少しでも変化に気づいたら一度健康診断を受けてみて下さい😌

皆様方が良い年末を過ごせますように。

救急セミナー

2021年12月26日

こんにちは!看護師の宮本です。

先日、救急セミナーを受講しました。

今回のテーマは尿路結石でした。

 

ワンちゃんもネコちゃんもなる病気です。

最近の結石はシュウ酸カルシウム が多いそうです。(ご飯やおやつの傾向でしょうか)

 

また、エコー検査で膀胱に尿が溜まっていてもいつ作られた尿なのか、膀胱と腎臓を繋ぐ尿管が詰まっていないかは、分からないので、尿がちゃんと作られているかリアルタイムで見るには、尿カテーテルが有効とお伺いしました。

そして、急に尿路閉塞になり具合が悪くなる訳ではないようで、飼い主さまにお伺いすると実は2〜3ヶ月前に食欲が落ちていたり、元気がなかったりしたことがあり、気づいたら元気になっていたという場合もあるそうです。(この時点で腎臓にじわじわダメージを受けているかも)

元々砂漠に住んでいた猫ちゃん達は冬になるとお水を飲む量が減ります。おしっこの量やお水を飲む量は気にかけていきたいポイントです!

 

元々の体質や肥満、ストレスで特に猫ちゃんは尿路系の問題になるので、リスクを1つでも減らせるように、うちの猫ちゃんはぽっちゃりなので、尿路関係に気をつけていきたいです。

ベッツアカデミー腎・泌尿器コース第二回

2021年12月25日

こんばんは、Dr.スゴウです。

オンラインセミナーの腎臓・泌尿器科コースの第二回を受講しました。

今回は多飲多尿についてでした。

多飲多尿とはそのままで飲水量と尿量の異常な増加を認める臨床症状の事です。

飲水量に関してはワンちゃんで100ml/kg/日、猫ちゃんで50ml/kg/日が上限に設定されています。

多飲多尿を認める病気は沢山ありますが、よく遭遇するものとして腎臓病、糖尿病、副腎皮質機能亢進症(犬)、甲状腺機能亢進症(猫)があります。

血液検査、尿検査、腹部超音波検査、ホルモン測定検査を行う事で上記の4つの病気を除外することが可能です。

また、検査を行う過程で他の多飲多尿の多くの原因も除外できることが多いです。

上記の一般的な検査で診断がつかない場合、診断が難しい尿崩症や潜在的な腎機能低下の可能性があり、より特殊な検査が必要になります。

VETS ACADEMY 外科看護コース

2021年12月21日

こんにちは、看護師の松下です。

先日、VETS ACADEMYさん主催の外科看護コースの第二回セミナーを受けました。今回は術前準備についてでした。

術前準備は看護師が一部行うこともありますが、円滑に手術を進めるためにとても重要です。具体的には器具の準備や麻酔器のチェックなどをします。また動物に対しては手術が安全に行えるか検査をしたり、血管確保のための留置を入れたりします。

手術はどんなに健康な子であってもリスクがあるものです。準備をしっかり行うことでそのリスクを少しでも減らすことができます。

実際にセミナーを受けて準備することはたくさんあるんだなと感じたとともに、安全な手術を行うには事前のチェックが重要だと思いました。看護師として手術がスムーズに行えるようにしっかり準備できるようになりたいです。

VOAアドバンスセミナーその!

2021年12月20日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

今年はまだ雪が降りませんね…。

北海道にいた期間が長かったせいか、雪が降っているのを見ると、冬が始まった気がします❄

雪が降ったら降ったで、除雪や運転が面倒なので、降ってほしいやら、欲しくないやら複雑な気分ですね💦

 

さて、先日整形外科団体のVOAが主催するアドバンスセミナーにオンラインで参加してきました。

今回のテーマは「整形外科手術にまつわる感染症」でした。

実際の話は、整形外科に限らず、手術時の抗菌薬の適正使用の話や、一般的な感染症の話でした。

感染症…と聞くと、多くの方が、今世界を揺るがす「新型コロナウイルス感染症」や「狂犬病」のような、

感染する病気をイメージすると思います。

しかし、実際手術時や普段の診察の中で問題になるような感染症は、

本来動物の身体の中に常在する細菌が原因となる病気。です。

つまり、どこか変わった場所に出かけるでもなく、他の動物と触れ合うわけでもなく、同居の動物が病気をしているわけでもなく、

感染症にかかります。

裏を返すと、どんな細菌やウイルスが感染しているかわからない感染症。は実際は多くなく、

感染する臓器ごとにかかりやすい細菌が存在します。

たとえば、皮膚であればブドウ球菌、膀胱や肛門周囲であれば大腸菌、耳の中や湿った場所では緑膿菌。

などのように敵がある程度予想できることが多いです。

従って、どのような抗菌薬を、どのくらいの期間飲めばいいか?もある程度決まっています。

しかし、動物は毛があり、傷を舐めることがあるため、人間ほど清潔に保つことが難しいです。

そのため、今まではついつい心配なので、抗菌薬を処方してしまうことが獣医療の世界では多くありました。

 

昨今、耐性菌が問題になるにつれ、

動物医療でも抗菌薬を極力減らす工夫がとられています。

たとえば、避妊去勢手術後に抗菌薬を投与しない。消毒で対応できる部分は消毒にする。などですね。

当院でもまだまだ抗菌薬使用に関しては世界基準ではないですが、

将来的に人と動物が安全に共存できるように、今後抗菌薬の投与に関して見直していきたいと思っています。

 

また、セミナーでは、

多くの手術部位の感染症は、動物病院ではなく、飼い主への聞き取り調査の結果判明している。といっていました。

つまり、手術部位に生じた感染症は、獣医師や動物看護師の治療で治っているわけではなく、

動物の自己治癒力や飼い主様の看護で治っているわけです。

手術部位に生じた問題を素早く飼い主様から教えてもらうことで、獣医師は安心して

抗菌薬を処方しない!という選択肢をとることができます。

ぜひ、気になることがあればいつでも教えていただければと思います!

VOA整形外科セミナー

2021年12月20日

こんにちは!

獣医師の石井です。

 

先日、VOAの整形外科セミナーを受講しました。

今回は、実習でした!

骨折などの治療で用いられる、プレートとそれを留めるためのスクリューについて教えていただきました。

スクリューの種類や選び方、プレートの正しい留め方を教えていただき、模型を使って、練習しました。

きちんとしたプレートやスクリューを選んで、正しく使用しないとせっかく手術しても折れてしまうなどのトラブルにつながる可能性があります。

しっかり治してあげられるように勉強したいと思います。

飼い主様セミナー 犬のデンタルケア特集

2021年12月20日

こんにちは!獣医師の市川です!

本日は「家庭でできるデンタルケア特集🦷」ということで飼い主様にワンちゃんと一緒にお越しいただき、歯ブラシの実習とともに歯の手入れに関してセミナーを開かせていただきました。

ワンちゃんのお口のトラブルで最も多い問題としては歯周病が挙げられ、歯肉炎と歯周炎に大別されます。

前者が治療で治る可逆的な変化である一方で、後者に関しては一度進行してしまうと戻らない変化であると言われています。

歯周炎の治療に関しては全身麻酔下でのスケーリング処置や抜歯が必要になってくるため、まずは家庭でのホームケアとして歯みがきなどが大切です。

今回はそんな歯周病の進行の程度やよくある質問を簡単にまとめさせていただき、デンタルケア製品に関して学んでいただきした。

また後半は実際に手を動かして実習を行いました。

多くの飼い主様がそれぞれすでに歯の手入れに挑戦されていて意識の高さに我々獣医師も驚かされました。

一方でなかなか上手くできない様子も見受けられ、ほんの少しだけお力添えをさせていただきました。

実際にワンちゃんの性格のために歯みがきが上手くできる子とできない子がいますが、そんな方に少しでも歯みがき以外のデンタルケアの方法を学んでいただければ嬉しいです。

内科セミナー

2021年12月20日

こんにちは、獣医師の井上です。

先日内科学セミナーを受講しました。

今回の内容は前回に引き続き肝臓についてでした。

肝臓というのは難しい臓器で多くのダメージを受けないと症状として出てこない臓器でもあります。

それにより、血液検査やエコーをしてもどんな病気なのか分からないことも多くあります。そのような場合は、CT、内視鏡や開腹と麻酔をかけて検査をし、病気を発見する必要性が出てくるのです。

それでも肝臓の数値に異常が認められた時はエコーで分かることや診断できる病気も多くあるので、健康診断等で肝臓の数値に異常が認められた時はエコー等のワンちゃん猫ちゃんに負担がかからない方法で病気を見つけていければと思います。

それでも分からない時は麻酔をかける検査もあるということは考えていただけたら治せる可能性も上がるかなと思うので、考えてみてあげて下さい。

VOAアドバンスセミナー

2021年12月15日

こんばんは、Dr.スゴウです。

VOAという整形外科の協会主催のwebセミナーを受講しました。

今回のテーマは椎体固定でした。

椎体固定というのは脊髄神経が通っている首からお尻までの背骨(頚椎〜仙椎)に骨折や不安定性が生じる病態の時に神経が圧迫される事で神経障害が生じるのを防ぐため、プレートやピン、骨セメントを用いて正しい位置に椎体を固定する事です。

椎体に不安定性を生じる病気として、犬も猫の骨折、小型犬では環椎軸椎不安定症、大型犬ではウォブラー症候群、馬尾症候群、小さい子から大きい子まで様々な病気があります。

椎体固定は首の椎体(頚椎)、胸の椎体(胸椎)、腰の椎体(腰椎)で椎体の形が大きく変わり、神経、血管の走行する場所も大きく変化します。

そのため、椎体固定をする際に神経や血管などの重要な構造物を損傷しないようにCTやMRIでどの位置にプレート、スクリュー、ピンなどを打てば良いか、その位置でしっかり固定が可能かを見極めた位置決めがとても重要になってきます。

経験とセンスが問われる非常に難易度の高い手術で大きな合併症もありますが、そのままでは命が危ない子や一生歩けないかもしれない子を救うことができる手術になります。

皮膚科セミナー

2021年12月15日

こんにちは!獣医師の市川です!

今月も皮膚科セミナーに参加しました!

今回のテーマは「皮膚炎💥」ということで、前回のテーマであった感染症との鑑別のために必要な疾患群について勉強しました。

感染症も皮膚炎も皮膚に炎症が起こる可能性がありますが、感染症が動的な剥奪病変と表現できる一方で、皮膚炎は静的な炎症病変と表現されるほど、経過を見た時の広がりに関して大きな違いがあります。

皮膚炎の疾患としては、アレルギーによるもの、アトピー体質によるもの、脂漏体質によるものに大きく分類され、それぞれが異なった特徴を有します。中でもアレルギーに関しては経過や症状の発症時期などからおおよその分類ができるため飼い主様からの経過のお話がとても大事だと感じました。

減ってはいるものの冬になってもやはり多い皮膚疾患をしっかり診断治療できるよう精進したいです。