セミナー参加報告

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外耳炎セミナー👂

2022年06月27日

こんにちは!獣医師の山野です。

先日外耳炎がテーマのセミナーを受講しました。

動物も人も耳の奥には鼓膜があって、鼓膜よりも外側(外界がわ)を外耳、鼓膜よりも内側(頭がわ)を中耳や内耳と呼んでいます。この外耳に炎症が起きていることを外耳炎といいます。

わんちゃんでよく見られる外耳炎の原因は主に2つあります👂

1つ目は湿疹です。お耳が赤く腫れぼったくなったり、ブツブツができるのが特徴です。湿疹は犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーが関連していることがあります。毎年この季節になると耳を痒がる、耳以外にも痒がる所がある、ご飯を変えてから痒がり始めた、などの症状があれば要チェックです

2つ目は脂症です。同じようにお耳が赤く腫れぼったくなりますが、こちらはベトベトした耳垢が沢山出ることが特徴です。トイプードルやフレンチブルドッグ、ビーグルは元々脂腺が多い犬種で、むしむし暑い今の時期に脂をたくさん分泌します。お耳に耳垢が付いているのを見かけたら濡れたガーゼなどで優しく拭いてあげてくださいそれでも痒みが収まらないようなら病院でのお耳の洗浄が必要かもしれません

これからの夏にかけて、お耳の痒みはもちろんのこと、皮膚の痒みも多くなる季節です🌞🌻何かトラブルがあれば是非ご相談ください。

獣医循環器学会参加&循環器認定医取得のご報告

2022年06月26日

こんにちは、獣医師の浅沼です。

先日、2日間に渡り東京農工大学で開催された獣医循環器学会に参加してきました!

以前は年に2回各地で開催されていた学会ですが、

新型コロナウィルス感染症の影響で、長らく対面開催が見送られていました。

今回は、対面とWEBでのハイブリッド開催となりましたが、2年振りくらいに参加しました。

WEBではもちろん参加していましたが、やはり現地で参加することで、緊張感や盛り上がりを感じることができ、より身が入る学会となりました。

以前と比べプログラム数や規模が縮小されているので、今まで通りとはいかないですが、また以前と同様に闊達な意見交換がされる学びの場になればとと思います!

今回は、症例報告会で多数の症例報告を聞いてきました。

一人が経験できるものには限界がありますが、いつ何時悩ましい病気に出会うかわかりません。

そんなとき、沢山の経験を共有していれば、自分がわからなくても、誰かがわかる!このときの学会で報告されていて知ってる!

とういことで、その子を助けられるかもしれません✨

特に学会では難しい病気に対し、飼い主様の許可をいただき死後に解剖検査をし、病気の原因や死因を特定している病気も多数取り上げられます。

獣医の循環器分野は、確定診断がとても難しく、なかなか病気の把握が難しいですが、亡くなったあとまで、後の子達のために詳細な検査に協力してくれる動物たちには、感謝しかありません。

また症例報告以外に、アドバンスセミナーという形で、日進月歩の循環器分野での新たな知見を深めるセミナーがありました。

今回のテーマには循環器疾患の外科治療。

というテーマもありました。

少し前まで心臓病といえば治らない病気でした。

しかし近年、技術や機器の進歩によって、今まで治らなかった心臓病がどんどん治る病気になってきています。

一般的な動物病院では難しいものばかりですが、手術できる病気を知ることは、正しく飼い主様に情報を伝えることができ、治療の選択肢を増やすことになりますし、なにより完治できるかもしれません!寿命が短くなりがちな心臓病ですが、これから先病気があっても元気に生活できる子が増えてくれるといいな。と思います✨

 

最後に···

私事ですが、この度獣医循環器学会の認定医に合格することができました!!

認定医制度は20年ほど前に、循環器分野に深い知識を持つ獣医師の育成および認定を目的に制定された制度で、現在全国で150名程度しか認定医はいません。

毎年約5〜10名が認定医として合格しますが、今年は12人の合格者を輩出し、光栄にもその一人となることができました!

今後も慢心することなく、地域医療の発展および、もちろん循環器以外の分野でも、動物の力になれるよう。また飼い主様の希望や心配に沿った医療がご提案出来るように、一層頑張りたいと思います!

循環器分野でも、それ以外でも何かお困りのことがあればご遠慮なくお声掛けいただければと思います!

猫の集会(Catvocate)

2022年06月25日

こんにちは。獣医師の久米です。

先日Catvocate、猫に関するセミナーを受けてきました。

このセミナーでは猫に優しい病院とはどのようなものか、病院でできる工夫を教えていただいたり、基本的なネコの解剖学、感染症や、行動学など様々なことを学ぶことができました。

多頭飼いの飼い主様は病院に連れて行ったあとに猫同士の仲が悪くなってしまい、困ったことがあるのではないでしょうか?

そんな時は、24時間は別々のお部屋で過ごしてもらったり(なかなか難しいですよね💦)、タオルで交互に顔を拭ってあげたり、場合によっては一緒に連れて行ったりすると良いそうです!

猫が大好きなだけではなく、猫ちゃんに優しい診察、入院管理をできるようになって少しでもストレスの少ないしんさつをできるように頑張ります!

眼科セミナー

2022年06月25日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回も眼科セミナーを受講して参りました。

テーマは「白内障」ということで、白内障の分類や具体的な診断、治療法に関して学びました。

眼内には水晶体と呼ばれる構造物があり、様々な原因によってこの水晶体のタンパク成分が白く変性してしまう疾患を白内障といいます。

白内障は中高齢のわんちゃんがなるイメージが強いかもしれませんが、最近では6歳未満の若齢発症がメインといわれており、進行性のため正しい診断と治療が必要になります。

白内障が生じている場所によって進行の程度が大きく変わりますが、眼内の構造物のため瞳孔を散瞳させないと実際に白内障が起きていないかを診断することは不可能であり、簡易的な眼のチェックだけではよく見過ごされてしまうことも多いみたいです。

症状の程度により、初発白内障→未熟白内障→成熟白内障→過熟白内障と分類がされますが、不可逆的な病変のため根治させるためには未熟白内障までの段階で外科手術を行うことが推奨されております。

眼の白濁は白内障以外にもいくつか原因がありますので、少しでも目元の病変があれば早めにご相談ください。

画像診断セミナー

2022年06月24日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回も画像診断セミナーを受講いたしました。

テーマは「咽頭部のx線画像診断」ということで喉元のレントゲン撮影時における観察ポイントを学びました。

短頭種のわんちゃんがよくズーズーと粗い呼吸をすることがありますよね?

これは鼻咽頭の狭窄時における音で低調スターター音と呼びます。

一方で中高齢の小型犬のわんちゃんは気管の軟骨の支持機能の低下により気管が虚脱してしまうことがあります。

その際はガーガーとダチョウの鳴き声に近い音を示すことがあり、この音をストライダー音(この場合の音は逆クシャミ)と呼びます。

このように呼吸音は病変の位置を診断する上で重要であり、臨床症状に対してどこをレントゲン撮影するべきかのヒントとなります。

もし異常な呼吸音が出た場合は動画撮影しておくと、診断につながることも多いため、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。

咽頭部における疾患は鼻咽頭狭窄、鼻咽頭内ポリープ、腫瘍による圧迫などが主な原因であり、今回はそれぞれの疾患に対するレントゲン画像を元に勉強しました。

実際に異常呼吸音で来院されることは珍しくないため、診察にしっかり活かせるよう再度復習したいと思います!

リハビリセミナー

2022年06月24日

こんにちは!看護師の田村です。

毎月2回リハビリ専門外来でお越しいただいている小笠原先生のセミナーに参加させていただきました。

 

今回は関節についてです。

関節と言ってもたくさんの種類がありますが、中でも股関節、膝関節の構造についてでした。

〈股関節〉

関節の種類は球関節と言います。この関節は、屈曲・伸展・外転(外側に開く)・内転(内側に入る)・外旋(外側にねじれる)・内旋(内側にねじれる)の動きを行います。

この動きによって腰が落ちないようにバランスを保つ役割があります。

またこれらの動きをするための筋肉もそれぞれあり、

屈曲には縫工筋・大腰筋・腸骨筋・大腿筋膜張筋

伸展には大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋

外転には深殿筋・浅殿筋・中殿筋

内転には内転筋・恥骨筋・長内転筋・薄筋

外旋には内閉鎖筋・双子筋・外閉鎖筋

内旋には深殿筋・半腱様筋

これらの筋肉が関節を動かす為の役割を担っています。

 

〈膝関節〉

関節の種類複合顆関節と言います。この関節は屈曲と伸展の動きを行います。

膝関節には膝蓋骨と言う骨があり、大腿骨と脛骨をつなぐ靭帯や腱が動くことによる摩擦で摩耗しないための中継地点の役割があります。

膝関節を動かすための筋肉には、

屈曲のために大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋

伸展のために内側広筋・大腿直筋・中間広筋・外側広筋

があります。

 

リハビリテーションではこれらの関節や筋肉を理解した上でそれぞれに合ったリハビリを行なっていきます。

今後も一つ一つの動きを意識して取り組んでいきたいと思います。

 

JAHA年次大会

2022年06月22日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

先日、東京で行われたJAHA(日本動物病院協会)の年次大会に参加しました。

2日病院を臨時休診にさせていただき、スタッフ全員で参加する機会をいただきました。

たくさんの飼い主様、動物にご迷惑をおかけしました💦ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。

 

年次大会のプログラムは、獣医師向けのものと、看護師向けのものがありました。

獣医師向けのものでは、症例報告会や、実際に遭遇した病気に対し、どう考え、どう検査を行い、どう解釈するべきか?

について内科専門医の先生方を交えてディスカッションできる貴重なものでした。

また、プログラムの最後には記念講演として、大阪で宮田運輸という運送会社を経営されている宮田様に講演をいただきました。

宮田様はこどもミュージアムプロジェクトといって、運送業で使用するトラックなどに子供の描いた絵を貼って走らせる。

という取り組みを行っています。

トラックが起こす事故を無くすにはどうしたらいいのか?マイナスなイメージもあるトラックをどう社会に活かすか?

を考えて始めた取り組みとのことでした。

お話の中でとても印象に残ったことは、

「会社をよくするではだめ。地域をよくする。地域をよくするでは不十分。未来をよくする」ということでした。

ついつい、身近な部分にスポットをあててみてしまいがちですが、結局、今行っている取り組みが、

地域から、もっと言えば未来からどう思われるか?未来の役にたつにはどうすればいいか?

を考え行動しなければいけないのだと考えさせられました…。

日々の中で、問題点や、うまくいかなかったところ、反省すべきところに対し、真摯に受け止め考えることは大事です。

しかし、それを活かすことがもっと大事で、未来につながる形に活かすことを常に考える必要があるとお話しされていました✨

 

トラックが事故を起こさないために…。

でも、自社のトラックがよくなっても、地域のトラックがよくならないと、事故は無くならない…。

自社のトラックによって、世界のトラックがよくなれば、将来トラック事故は無くなるだろう…。

そう考えて、トラックに子供たちの描いた絵をパッキングすることを思いついたそうです。

その絵を見た多くの方から、たくさんの応援のメッセージをもらったり、気軽に手を振ってもらったり、

今までのトラックからは想像もできないことが起こり、今や取り組みは自社のトラックのみにとどまらず、

意思に共感する全国のトラックなどに広がりを見せ、海外でも取り組みが進んでいるようです。

まさに、自社のみならず、地域や世界をよくすることにつながっているようです😊

(一般社団法人こどもミュージアムプロジェクト協会ホームページより抜粋)

 

 

私たちも、目の前の動物を救うことはもちろん。

動物の健康を通じ、一緒に暮らす飼い主様の心を助け、地域の活性化につながるような取り組みを考え行動していきたいな。

と感じるとても良い講演でした。

これからもスタッフ一丸となって頑張りたいと思います!!

尿検査セミナー👩‍🔬

2022年06月21日

こんにちは!獣医師の山野です。

今回は尿検査のみにスポットを当てたセミナーを受講しました✏📖

尿検査の基本の基本が分かるような内容で、明日から早速役立つようなことをたくさん教えていただきました

その中でも尿検査結果の見方についてご説明させていただきます📄

尿検査では

①尿の濃さはどのくらいか(尿比重)

②尿中の成分

③尿を遠心分離機にかけて液体と固形成分に分けた時、固形成分に何が含まれているか(尿沈渣)

3項目を調べています。

①尿比重は腎臓病を調べる時のとても重要な指標です。腎臓が悪くなると尿を濃縮できずにうすーい尿しか出せなくなっていきます。何ヶ月も尿比重が軽いようなら精査をオススメします😖

②尿中の成分は、潜血、ケトン、尿タンパク、尿糖…etcといった項目が測定できますが、これらの項目は基本的に(陰性)”が正常です。何らかの項目で(陽性)”が出た場合は何らかの病気が隠れている可能性があります。+++という結果だったり、何ヶ月もが続くようなら要チェックです。

③尿沈渣は機械では検出できない尿中の成分を顕微鏡で目視する検査です。尿中の細菌や尿結石の素を見つけることができます。

最近、尿の回数が多い、尿の色が赤っぽく見える、尿をしたいのに出ない感じがするなどの症状が見られたら是非ご相談ください。また、症状がなくても日頃の検診として尿検査を行うことも是非オススメします

研修セミナー(画像診断)

2022年06月19日

こんにちは!獣医師の久米です。

先日、研修医セミナーの画像診断編を受講しました。

普段はルーチン的に右ラテラル(右横臥位)VD(仰向け)、必要であれば左ラテラル(左横臥位)の順ででとることの多いレントゲン検査ですが、実は左ラテラルから撮影をすると見えてくるものが違ってきます。左ラテラルから撮影を行うと、ガスが十二指腸に分布するため、異物の有無を確認することだができるようになります!レントゲンの撮影順序を工夫するだけで、ガスの分布が変化し見えなかった、見えにくかったところが見えてくることは知らなかったのでとても勉強になりました

胸部レントゲンの読影方法についても教えていただきました!肺胞パターンや、間質パターン、気管支パターンなど学校で教わったことはありますが、実は分かりやすく簡便化されており本来の意味とは少し違うということを学びました!

実際の症例を交えながら説明していただいたので、とても分かりやすかったです。

正しい読影を行うことが正しい診断を行う為の一歩につながるので、今回のセミナーを活かしてレントゲン読影にチャレンジしていきたいと思います!

臨床病理症例検討会

2022年06月17日

こんにちは!獣医師の山野です!

今月も臨床病理に関する症例検討会に参加してきました!
我らが市川先生が今回発表した症例は猫の真菌性リンパ節炎というとても珍しい疾患でした😳
症例の猫ちゃんは免疫が落ちていて全身が菌に負けている状態でした。猫ちゃんのリンパ節内の細胞を抜き取って検査すると、リンパ節内の免疫細胞の中に菌がびっちり詰まっていました!普段なかなか見れない光景だそうで、とても貴重なものを見れたと思います✨
次回は私たち新人獣医師も症例発表をしていきます😎頑張ります😎😎😎