エキゾセミナー
2021年09月12日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
最近、朝晩は涼しくなってきて過ごしやすい季節になってきましたね🌰
秋らしくなってきて、気持ちがいいです。
急に寒くなることで、体調を崩しやすくなる子もいるので、
気になることがあれば、早めにご来院くださいね。
先日、エキゾチックアニマルセミナーにオンラインで参加してきました。
今回のテーマは、「ハムスターの消化器疾患」です。
前回からの続きで、今回はその中でも、蠕虫(蟯虫、条虫)の病気、歯科疾患、消化管閉塞についてでした。
ハムスターの蟯虫(ぎょうちゅう)には、盲腸に寄生するものと、大腸に寄生するものの二種類がいます。
盲腸に寄生するものは、他の動物の蟯虫と同様に肛門周りに産卵するので、テープを肛門にはることで検査が可能です。
一方で、大腸に寄生するものは、便検査で虫卵を確認します。
両者とも病原性はあまりなく、症状が出ないですが、検査で確認された場合は投薬により治療します。
ハムスターは果物の多給などで虫歯になりやすいので、注意です🐹
また、前歯は常生歯といって伸び続ける歯です。
ケージを噛むなどの力がかかることで、歯が曲がる、折れるなどが生じ、トラブルの原因になります。
また、ハムスターでは胃や腸に異物が詰まることがあります。
多くは、ケージに入れる綿や、自分自身の毛であり、短期的な回復には手術が必要です。
しかし、ハムスターは身体も小さく、検査が難しいこともあり、早期発見、早期治療には積極的な検査が必要です。
当院にはCT検査機器があるため、負担を最小限に詳細な検査を行うことが可能です。
ハムスターを始め、小動物は詳しい検査に麻酔が必要となることも多く、
元気や食欲がまったく無くなってからでは、検査自体が難しくなることも珍しくありません。
小さな異変でも気づいた際には、早めのご来院をおすすめします!