循環器セミナー🫀
2023年11月14日
こんにちは!獣医師の山野です。
先日循環器セミナーを受講しました📖
今回のテーマは利尿剤についてでした。
利尿剤とは尿を出させる薬のことです💊
人でも動物でも心不全の状態になると、多くの症例が利尿剤を使うようになります。
心不全で心臓から全身に血液を送り出す力が低下すると、腎臓に流れる血液も少なくなって尿の量が減り、体に水分が溜まります。
わんちゃんの心不全では肺に最も水分が溜まりやすく、肺水腫に発展しやすいです。肺水腫になると酸素が上手く取り込めず、呼吸困難になってしまいます。
利尿剤は、体に溜まった水分を外に出すことで、心臓にかかる負担を減らし、また、心臓の負担を下げることで心臓の保護作用もあるといわれています✨
ただ、気をつけないといけないこととして、利尿剤は腎臓に負担をかけるという副作用があることです⚠️
心臓の負担を取るために利尿剤を使ったものの、今度は利尿剤が腎臓の負担になり、体調が悪化してしまうこともあるので、利尿剤の量や種類の選択には注意が必要です⚠️⚠️
高齢で心臓も腎臓も悪い症例は、薬の副作用を考えながら両方の治療をしなければなりません💊
今回は利尿剤の種類や量の調節、実際の症例について学びました✍🏻