ブログ

こんにちは！獣医師の江木です。

梅が咲き始めて、少し暖かく感じる日もあり、気がつけばもうすぐ4月、予防シーズン到来ですね✨

今回は犬糸状虫（フィラリア）症の予防についてお話します！

フィラリア症は蚊に刺されることにより感染し、循環器障害をおこす寄生虫疾患です。

15℃以上になると蚊が吸血しはじめる可能性があるので、千葉県では春先から予防をしておくと安心です。

冬場（１〜３月）フィラリア予防薬を飲んでいなかったわんちゃんは、フィラリア検査を受けて陰性であればフィラリア予防薬を飲み始めてもらいます。

この時フィラリア検査をする理由は、万が一フィラリアに感染しているのに予防薬を飲み始めると、一気にフィラリア幼虫が体内で分解され重度のアレルギー症状（アナフィラキシー）を示す恐れがあるためです。

当院では色々な種類の予防薬をおいているので、飲みやすいお薬を選んでもらったり、お薬を上手に飲めないこには年に１度の注射により予防することも可能ですので、ご相談いただければと思います！

1980年代までは実はフィラリアに対する予防薬はなく、沢山のわんちゃんたち（この時代は特に日本では庭先で暮らす番犬が多かったこともあり）がこの病気で命を落とすことも多かったようです。

わんちゃんとより長い時間、楽しく健康で過ごしていただくためにも、フィラリアの予防をしっかりとしていただければと思います🐕