セミナー参加報告

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リハビリセミナー

2025年06月14日

こんにちは、看護スタッフのこんです。

今回リハビリセミナーを受けました。
前回の内容と引き続きシニアのわんちゃんに対してどのような治療をしていくかでした。
前回行った、固有位置感覚、筋肉量、腫脹の有無、膝蓋腱反射などの確認行い、今回はプラスで四肢のバランス、前後左右に圧を加えても耐えられるかどうかを実際に行いました。
弱っている感覚を脳に肢先までの情報を送ることでリハビリの効果が高まるようになります。
飼い主さんがお家でできることとしては、肉球、肢先のマッサージです。🐕

四肢のバランスは、
前足を床より少し高い台に乗せて正しい姿勢で立位できているか。
その後、腰部分を左右揺らす、上下は腰に少し圧を加える
その際も立ってられるか、バランスを崩さないかを見ます。
そちらをクリアできたら、後ろ足をバランスボールに乗せて左右上下に傾かせ、確認していきます。

今回もルカちゃんが手伝ってくれました✨
温熱療法と散歩で筋肉量増やすに加えてこちらをこれから行い、見ていきたいと思います。

口腔外科セミナー

2025年06月13日

こんにちは、獣医師のサクマです!
先日、院内で口腔外科のセミナーを受講しました。今回のテーマは講師の先生の病院での回顧的研究の紹介でした。

① 下顎骨骨折の傾向と治療法

下顎骨骨折の原因は大きく2つに分けられ、
•約70%が歯周病性
•約20%が外傷性
とのことです。

治療法としては:
•レジン固定(プラスチック樹脂を用いた方法)
•口輪の使用+歯周病治療
•顎骨切除

外傷性骨折の場合は上記の治療で良好に骨癒合するケースがほとんどですが、歯周病性の場合は慢性化しており、骨吸収が進んでいることが多く、線維性癒合や癒合不全に至ることも珍しくありません。

また、骨折線の75%が吻背-尾腹方向という特徴があり、これは癒合しにくい傾向があるとされています。

講師の先生の病院では、
•犬種ではトイプードルが多
•発症年齢の中央値は9歳8ヶ月
•66%が第一後臼歯部での骨折

この部位が多い理由としては、
•歯根が深い
•隣接する歯との重なり
•下顎骨のねじれ構造
が挙げられていました。

② 歯原性嚢胞について

次に取り上げられたのが歯原性嚢胞(特に含歯性嚢胞)についてです。
•70%が含歯性嚢胞で、未萌出歯に関連して発生
•海外では短頭種(特にチワワ)に多く、90%が下顎という報告もあります
しかし講師の先生の病院では
•上顎と下顎の発生率はほぼ半々
•やはりチワワでの発生が顕著

部位別では、
•下顎の第一前臼歯で約30%
•上顎犬歯で約18%
•チワワでは上顎犬歯での発生が37%と突出していました。

また、未萌出歯の約40%で嚢胞が形成されるとのデータもあり、避妊・去勢手術のタイミングで歯科用レントゲンを撮影することを推奨されていました。

今回のセミナーは、実際の臨床現場から得られたデータに基づいた内容で、非常に実践的で学びの多い時間でした。特に、歯周病と骨折の関係性、未萌出歯に対する予防的視点は、今後の診療にもすぐに活かせるポイントだと感じました。

ペットフード学入門セミナー

2025年06月11日

こんにちは!看護スタッフの菅野です。 
今日はペットフード学入門セミナーを受講しました。
「医食同源」という言葉がありますが、バランスの取れた食事は病気の予防や治療につながると言われています。
ペットに望ましい食事を選ぶ事で動物の生活の質を向上を望めます。
今回は法律、ペットフードの分類、エネルギー要求量の計算方法を学びました。
ペットフードの表記は「ペットフード公正取引協議会」で公正な表示を推進しています。
ペットフード安全法で書かなくてはならないこと。薬機法で書いてはいけないことなどが決まって決まっています。
昨今たくさんペットフードが市場に出ています。表示がしっかりされているものは安全なフードの証拠です。
ペットフードの分類はドライフード、中間水分製品、ウェットフードと分かれています。
それぞれの利点やどういった分類分けをしているか、保存上の注意について学びました。
それぞれペットの食感や味の好みに合わせて選べ毎日の食事を楽しくしてくれます。
中間水分製品とはセミモイストとも言われて、ジャーキーなどがそれにあたります。
水分が残る分食感が良く、ドライフードより味も感じますが水分が残るのでカビに注意が必要です。
最後にエネルギー要求量計算です。
ペットフードの裏には給仕量が表示されていますがエネルギー要求は年齢や生活環境などにより変わってきます。
通常はMERといって維持エネルギー要求量の計算をして必要な量を計算します。
これからフードや栄養学を活かして動物のQOLの向上に役立てるようにしていきたいです。

しつけセミナー

2025年06月09日

こんにちは。看護師の難波です。

しつけセミナーに2日間参加させていただきました。
 

パピークラスや犬の幼稚園を見学・経験させていただきました。
皆んなが楽しめるプレイセッションや分かりやすいデモ、安全管理など多くのことを学んできました。

言葉だけで伝えるだけではなく、画像や動画があることで想像しやすく、伝わりやすいというのを実感しました。
またプレイセッションでは犬同士の様子を見ながら合わせ、介入することで皆んなが楽しい時間になります。
理想的な遊びは追いかけられる、追いかけるというのを交互にできることです。
一方的に追いかけられている子は怖いと感じて逃げているようなこともあります。

そういった時は追いかけている方を止めて、追いかけられている子の様子を観察して怖がっているのか一緒に楽しめているのかを確認します。
また常に遊びの中で上になってしまう子には、下から行くことも覚えてほしいのでリードコントロールをして下にもなれるよう介入してあげます。

それでも難しい場合はこちらからコントロールを加えすぎるのも恐怖につながってしまうので、「ふせ・バーン」を強化して教えてみます。
そうすることで一緒に楽しく遊べるようになります。

またリードでコントロールしていた場合にはその子の時間もしっかり確保することで発散ができます。
他にはおもちゃで介入することで他の犬に対して行きやすくなることもあります。

またパピーの時期に重要な社会化ですが、小さなお子さんへの社会化には必ず大人が介入します。
お子さんにおやつをあげてもらうことは両者ともにいい経験になると思いますが、お子さんは犬が近づいてくることに無意識に手を引いてしまうことがあります。
そうすると犬は手を追ってしまいトラブルになることがあります。防ぐためにも大人が手を添えたりと介入が必要です。

しっかり犬の様子を確認して、人が介入することで犬同士の社会化の手助けになります。

参加している飼い主様だけではなく、犬にも楽しいと思ってもらえる安全なクラスの運営を頑張りたいと思います。

しつけセミナー

2025年05月31日

みなさまこんにちは!トリマーの猿田です🐒

 

先日、しつけインストラクターの岡田先生による、しつけセミナーを受講させていただきました😌

 

今回のテーマは「動物病院での恐怖・ストレスを減らすためにできること」です。

新しいスタッフも増えたため、改めてわんちゃんがストレスを感じた時に見られるボディランゲージを教えていただき、ストレスを減らしてあげるために私たちができることを教えていただきました。

 

まず、わんちゃんがストレスを感じた時に見られるボディランゲージとして

・震え

・パンティング(あえぎ)

・筋肉の硬直

・重心がうしろに下がる

・フケ、脱毛

・鼻鳴き

・尾を下げる

・視線をそらす

などなど、他にもありますが、よく見られる行動としては上記のようなものが挙げられます。

 

恐怖で攻撃行動が出てしまうわんちゃんも、固まって動けなくなってしまうわんちゃんも、感じているストレスは同じ😢

 

もちろん、診察や検査、トリミングではやり切らなければならないことはありますが、

治療やカットスタイルの選択肢の幅をひろげていくためにも

わんちゃんたちのボディランゲージをよく観察し、ストレスを感じていることを察知し、そのストレスをできる限り和らげてあげることが大切だと考えます😌

 

では、わんちゃんはどのようなことで恐怖を感じるのでしょうか。

もちろん、検査による痛みや不快感から恐怖を感じていることもあると思いますが、

その他にも私たちが普段何気なくとってしまいがちな行動でも、わんちゃんたちを怖がらせてしまう行動がないかを考えます😌

わんちゃんが恐怖を感じやすい行動としては、

・大きな声

・大きな動き、素早い動き

・上から、または正面からのアプローチ

・手を伸ばして触ろうとする、いきなり頭を触ろうとする

・顔を覗き込んでごあいさつ(視線をジーッと合わせる)

 

などなど…

ついついやってしまいがちな行動がたくさん挙げられます💦

 

逆にわんちゃんを怖がらせない接し方としての例は、

 

・優しく声をかけながら自然に近づく

・落ち着いた動き、静かな口調で接する

・横向きに立つ、しゃがむ

・顔を覗き込んだり、目をじっと見たりしない

・こちらから手を伸ばして触らない

 

などといった接し方があります😊

 

日頃から、わんちゃんをお預かりする時や体に触れる時に、このような”ちょっとしたこと”を気をつけてあげることで、わんちゃんに必要以上にストレスを与えてしまうことを防ぐことができるのです😌

 

また、このような接し方だけではなく

人好きなわんちゃんや、社会化お勉強中のこいぬちゃんであれば、お散歩のついでに病院に立ち寄っていただき、”病院に行ったけど、怖い思いをしなかった”という経験を重ねて、病院へのストレスを防ぐこともできます😌

 

パピークラスに通っていただき、他のわんちゃんや家族以外の人との触れ合い、病院スタッフとの触れ合いに慣れ、楽しい経験を重ねたり、

診察台に乗って、おいしいおやつを食べる経験なども積んでおくと、いざ検査や治療をしなければならない時が来ても、必要以上にストレスを感じさせることなく、スムーズに検査や治療を行うことができるようになります✨

 

普段の診察やトリミングを行う中で、わんちゃん自身が苦手な作業だったとしても、ごほうびのおやつを取り入れながら行ったり、

少し落ち着くまで時間を待ってみたり、

“こわかった”という印象だけでお家に帰ることがないよう、工夫してあげることが大切なんだそうです☺️

最後に病院から出て行く前に、”たのしい””うれしい””おいしい”など、プラスの感情で帰れたら理想的✨

 

病院なので、痛い思いや不快な思いをさせてしまうことをゼロにはできないけれど、

わたしたちの少しの行動や工夫の積み重ねで、わんちゃんたちのストレスを軽減させてあげることができるということ😌

そして、それができれば治療やカットスタイルの選択肢の幅も広がり、良いサイクルができるということを学びました😊

 

わんちゃんの気持ちを第一に考えるトリマーとして、わんちゃんのボディランゲージをよく観察し、それぞれのわんちゃんに合った接し方や工夫を、今後も取り入れていこうと思います✨

 

 

 

 

 

 

循環器セミナー

2025年05月31日

こんにちは獣医師の伊藤です!

先日、院内で循環器のスペシャリスト岩永先生のセミナーが開催されました!

今回のテーマは心エコーの基本16断面の正確な出し方についてでした。

 

まずは、エコープローブの持ち方、当て方から教えていただきました。

⚪︎プローブの持ち方

人それぞれだと思いますが、人差し指をプローブの少し上に出すと、プローブがブレずに安定します。

⚪︎画像の当て方の基本

その1:毛をかき分けて地肌を直接見ながらプローブを当てる

その2:肺や肋骨などの障害をできるだけ入れない。→そのためには、プローブをなるべく胸骨側から当てたり、少し前後にずらしたりする

その3:焦点を調節する

 

次に右側アプローチ、左側アプローチについてです。

⚪︎右側アプローチ

・4腔断面

リファレンスマークを動物の頭側方向に向けてプローブをそっと胸骨寄りに当てる

 

・左室流出路断面

4腔断面を出してる状態から、プローブを少し手前に傾けると大動脈が見えてくる

 

・短軸断面

乳頭筋レベル:1番最初に出す短軸断面。左室流出路断面の状態から、プローブを90度時計回りに回転させ、真下から当てるようにする(左心室が丸く出せればOK)

→乳頭筋をランドマークにして、プローブを手前に引いたり、奥にしてみると心尖部や腱索や僧帽弁が描出される

 

大動脈弁レベル:僧帽弁を描出してる状態からプローブをやや頭側方向に進める

 

肺動脈弁レベル:さらにプローブを時計回りに回転させるお肺動脈が描出され、探りながら右主肺動脈、左主肺動脈を確認する

 

⚪︎左側アプローチ

・心尖部

心尖部に垂直に当てるようにする

 

・5腔断面

心尖部を描出してる状態からプローブを少し前に倒すかずらす(流出路の評価を行う際に描出)

 

・傍胸骨アプローチ

リファレンスマークを背骨に向けてみる

→肺動脈の血流速度や動脈管遺残の評価につながる

 

・右室流出路断面

→血管肉腫の評価

 

以上の基本断面を出して、心臓の形態、動き、血流の3つを評価していきます。

座学の後に、実際に心臓の右側アプローチを実践させていただきました。

 

基本の断面を描出し、早期に心臓の病気を発見できるよう、これからも勉強と実践を頑張っていきたいと思います。

気になることがあればいつでも病院スタッフに相談してみて下さい!

 

リハビリセミナー

2025年05月30日

こんにちは☀️看護師の田村です!

 

先日、小笠原先生のリハビリセミナーを受講させていただきました。

今回は実習形式で病院犬ルカちゃんの診察を行いました。

シニア期のワンちゃんで見られる足腰の弱まりであるサルコペニアを考えての診察です。

まず最初に起立時の姿勢状態を確認します。

ポイントは足の開き具合や、左右を比べて前後の位置取りや体重のかけ方などに問題がないかを見ていきます。

前肢は問題なく起立できていました。後肢は開き気味であり股関節のゆがみが疑わるそうです。

次に歩行時の姿勢も見ていきます。

前肢はしっかり持ち上げて歩行できていますが、後肢はあまり持ち上げずに歩く様子が見られました。膝をあまり曲げずに歩く様子は膝に疾患がある可能性を疑います。

起立と歩行の様子を観察した後に触診を行っていきます。

まずは四肢をそれぞれ一本ずつ持ち上げて踏ん張りができるかの確認です。こちらは問題なく踏ん張れていました。次に背部の痛みの確認です。頸椎から順に腰椎まで圧迫していき痛みの反応がないかを見ていきます。ルカちゃんは腰椎のある箇所での反応が見られました。合わせて行った固有位置感覚の確認では右後肢に遅延が見られていたので、腰椎の痛みが関係していることが疑われました。この反射が低下することで後肢の持ち上げが低下します。

その他各関節の屈曲と伸展、筋量測定、足先からの触診を行い診察は終了です。

ルカちゃんの今後の方針は温熱療法を行い、固有位置感覚に改善があるか見ること、運動時間を増やして筋量を戻すことを重点的に取り組んでいきます。

以上のようにリハビリの診察を進めていきます。

診察の中で触診がなかなか難しいと感じましたが、日々色々な子での触診で経験を積んで適切に見ていけるようになっていきたいと思います。

 

 

ルカちゃん上手に診察受けられました♡

 

麻酔科セミナー

2025年05月24日

こんにちは看護スタッフ宮本です。

先日麻酔のスペシャリスト石塚先生に麻酔管理に関するセミナーを開いて頂きました!

 

まず麻酔をかけると起きること

→循環抑制、低血圧、心拍数低下、呼吸抑制、SpO2の低下、EtCO2の上昇などが起きます。

 

その時に、大切になってくることは

麻酔時のモニタリングです!

心拍数と血圧を一緒に評価をして(ショックによって代償で心拍数が上がっているのか、痛みによって心拍が上がっているのか)など考えます。

長時間の手術だと体温もより大切になってきます。

 

ただ数値だけで判断するのではなく、痛かったり、出血があったり手術の進行を追いながらバイタルを評価をすることによって、よりその子の為になるお薬を使って、手術をすすめることが出来ます!その結果痛みが少なかったりスムーズに手術を終えることになれば理想だなと感じられました。

 

麻酔の基礎事を教われたのでより理解を深めて手術のサポートにまわれたらもっといい看護が出来ると思いました✏️今後も勉強と実践にて頑張ります。

画像診断セミナー

2025年05月23日

こんにちは、獣医師の田口です。
先日画像診断セミナーを受講しました。今回のテーマは「頸部の超音波検査」でした。

エコーで頸部のスクリーニング検査をする場合、以下の基本4臓器の描出と解剖学的理解が重要となります。
①下顎リンパ節
②下顎腺
③内側咽頭後リンパ節
④甲状腺(と上皮小体)

特に甲状腺は犬でよく見られる甲状腺機能低下症と、猫でよく見られる甲状腺機能亢進症の診断において重要な評価項目となります。

飼い主様の大切なペットの病気の早期発見を目指し、今回のセミナーをよく復習し診察に活かしたいと思います。

野崎さんセミナー

2025年05月21日

こんにちは!トリマーの浅山です✂️

今回は2年目のスタッフに向けて、挨拶や礼儀など人としての部分を見つめなおすセミナーでした。

どんな後輩だと教えがいがあるか、また入社してから1年経った反省なども話し合いました。

話し合った結果としては、素直な人には教えがいがあるという意見が多かったです!教えたことをしっかりやってくれる人が後輩だとありがたいので、後輩の立場でもある自分たちも意識していきたいと思いました!

また、反省は人それぞれいくつか出て、それらの解決策も考えました。

考えた解決策を実践してより良い人間になります!