秋こそご用心!
2025年09月16日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
まだまだ暑い日が続きますが、朝晩はエアコンなしでも過ごせるくらい涼しいときも出てきましたね✨
急な雷雨など天気は変わりやすいですが、秋の気配が近づいている気がします!
さて、そんな秋ですが、実は注意しておきたい病気がいくつかあります。
①まずはマダニの感染症です
マダニ。というと夏のイメージがあるのかもしれませんが、実はマダニの寄生が最も多くなるのは、
初夏と秋口です。9~11月頃が最も多くマダニの寄生に遭遇します。
関東圏でよく目にするマダニは、『3宿主性』といい、生涯を1頭の動物の上で過ごすのではなく、
寄生/吸血 ⇒ 地面に落ちて脱皮/産卵 ⇒ 再度寄生/吸血 ⇒ 地面に落ちて脱皮/産卵 ⇒ 再度寄生/吸血
という流れをとります。
その影響もあって、寄生しやすい時期が初夏と秋になるんです。
最近はマダニ媒介性の病気が多く取り沙汰されていると思います。
予防しても100%感染を防げるわけではないですが、予防するのとしないのとでは、
大きく異なります!
油断せずに、これからの季節もマダニ予防を続けてあげてくださいね!
②次にレプトスピラ症です
レプトスピラ症は少し前に他のスタッフもブログで取り上げていますが、
ネズミから感染を生じる犬の病気です。
ワクチンもありますが、ワクチンで全ての血清型を予防できるわけではなく、どの犬でも感染する可能性があります。
レプトスピラ症は動物の排泄物(主に尿)から人にも感染を生じる、人獣共通感染症です。
ヒトでは『秋疫』と呼ばれ、(疫=病気という意味です)
感冒症状(風邪症状)などを起こします。
その名前の通りに、秋に流行期を持つ病気です。
これからの季節、涼しくなり、キャンプやお出かけの機会が増えると思いますが、
注意して過ごしてあげてくださいね!
③最後は特定の病気ではないですが、体調を崩す子が多いです💦
ヒトでも季節の変わり目に体調を崩すことがあると思いますが、動物も一緒です。
大きな病気にかかったり、体調が悪く病院に連れてこられる子が増えてくる時期です。
春はフィラリア検査などで病院にくることが多く、健康診断していただく子も多いですが、
春から半年たって、秋から冬にかけて再度健康診断をすることを推奨しています。
全ての子で健康診断が必要なわけではないですが、特にシニアの子は、画像検査(エコーやレントゲン検査)を含んだ広範囲の健康診断を
おすすめします。
若い子は必須ではないですが、心配な方は血液検査などを行うだけでも大病を早期発見するきっかけにつながるかもしれません。
健康寿命を延ばすためにもぜひ、検討してみてあげてくださいね✨
先日、まだ暑いなか、那須にリフレッシュに行ってきました!
那須も暑かったですが、朝晩は涼しく快適に過ごすことができました😊
那須は小さいころから好きな場所で、夏も冬も行くのですが、今回初めてトリックアートを見に行きました!
北海道にいたころに富良野にトリックアートを見に行って以来のトリックアートでしたが、
とても楽しかったです!
皆さんもぜひ行ってみてください✨