群れる習性🐶
2024年05月13日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
ゴールデンウィークも終わりましたが、皆さんはどこかにお出かけされましたか?
今年は、コロナ禍のリバウンド需要なのか、どの観光地も大賑わいだったようですね。
最近は特に海外からの旅行客が非常に増えている印象です。
成田空港もいつも大勢の外国人観光客でにぎわっているようです🛫
例年ゴールデンウィークが明けると、予防もピークが過ぎる印象があります。
来月くらいまでには狂犬病や、フィラリア予防を始める必要がありますので、まだの方は、
お早めにお済ませくださいね!
さて、フィラリア予防といえば、犬の病気だと思われがちですが、
猫にもフィラリアが感染することはいつだったかブログで書かせていただいた気がします🐈
フィラリア症は正確には犬糸状虫症といいますが、終宿主(感染し、次の感染源となる動物)はイヌです。
ただし、感染する動物は意外に多く、猫以外にも、フェレットやアシカ、イルカなどにも感染します。そしてなんと稀に人にも感染します💦
ただし、人は犬糸状虫症は非常に居心地が悪いらしく、ほとんど成長することはないとされていますので、心配する必要はなさそうですね…。
このように同じ病原体でも、動物種が異なれば、病原性が全く異なることは珍しくありません。
我々の身近にいる犬と猫は、ついついとっても近い生き物のように考えてしまいますが、性格も、病気も、予防内容も全く異なります。
獣医の教科書には「Cats are not small Dogs 猫は小さい犬ではない」と書いてあります。
何を当たり前なことを…。と思われるかもしれませんが、身近なものをついついひとくくりにして考えてしまうのは、よくある失敗なのかもしれないですね💦
そんな犬と猫の習性ですが、犬は群れをつくることが多い動物です。
群れの中で協力し合い、助け合って生活していく動物なので、昔から人の生活のそばには犬がいました。
犬が「人間の一番の友人」といわれるのも納得できるほど昔から、一説によると氷河期のころから犬は人と共存しているようです。
現代の生活でも、犬は飼い主さんや周りの人と上手にコミュニケーションをとって、一緒に生活していますよね?
一方で猫は、単独生活の動物です。
昔から猫も人の生活のそばにはいますが、あくまでそばにいる。という表現が適切で、お互い距離感を保ちながら共生していた動物です。
そのツンデレなところが猫の魅力の一つですが、気分屋な性格ですよね?
そのため、一般的には、体調が悪くなると犬は人のそばによって来ることが多い反面、
猫は一人でこっそり隠れていることが多くなります。
そのあたりが猫の病気の発見が遅れる原因の一つでもあるので、一人でじっとしている猫を見かけた場合には、調子が悪いのかも!と思って注意してあげてください。
先日、お休みに成田ゆめ牧場に行ってきました!
仕事柄なのか、休日に出かけるとしても、動物がいるところが多くなりますね。
何を見ても癒しになります✨
超美形のモルモットを発見したので、皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね。
ちなみに、モルモットは群れていないと不安で不安でしょうがない生き物です。
怖がりなので、触るときは優しく触ってあげてくださいね!