コアラって凄い
2024年11月07日
こんにちは。獣医師の山﨑です。
題名を見て何事と思った方もいるかもしれません。先日自分の両親がオーストラリア旅行に行ってきた際にコアラの話題がでたので調べてみました!
可愛いだけじゃなく凄く面白い生態をしていたため少し紹介できればと思います。
コアラはカンガルー目コアラ科の有袋類の1種です。有袋類は発達した胎盤がないため子供をお腹の中で大きく育てることができません。そのためコアラの赤ちゃんは7ミリほどの超未熟児の状態で産まれ、お腹の袋の中で生後6ヶ月まで育てられます。
7ミリ、0.5グラムで産まれたコアラが5〜15キロの人間の子供くらいの大きさまで育つことができることにびっくりです!凄く優秀な新生児室のようなところなのかもしれません。
またコアラはユーカリを食べます。ユーカリは栄養価が低く、タンニンという毒素がある植物のため、食べれる動物は多くありません。ただコアラの場合はタンニンを分解する微生物を消化管に持つため食べることがでます。
生後6ヶ月で離乳する際に母親のパップと呼ばれる未消化の排泄物を仔が食べることで微生物が引き継がれ、その後ユーカリを食べることができるようになります。
最初から食べれる訳ではなく、成長して獲得することで食べれるようになることに驚きました。
名前は有名なコアラですが凄く面白い生態をしていますよね!
まだまだ紹介したいお話もありますが、終わらなくなってしまうので興味が湧いた方はぜひコアラについて調べてみて下さい!