予防医療のお話 -フィラリア編ー
2020年03月27日
こんにちは、獣医師の黒河内です!
桜も咲き始め、ついに春が来ましたね!
コロナウイルスやら何やらで暗いニュースが多い最近ですが、
通勤中に桜が咲いているのを見ると少しなごんだりしてます。
いいですよね、桜。
桜とは全く関係ないのですが、最近家の近くにカレー屋が出来たので、この前行ってみました。
本格的なインドカレーでした。
これは飲みかけのマンゴーラッシー。
スパイシーでおいしかったのですが、
本格的なインドカレーの辛さがどんなものかわからなかったので中辛で頼んだら
意外と甘口でもう少し辛くてもよかったなぁって思いました。
初めて行くお店って辛さがどんなもんかわからないので難しいですね。
はい。
さて、今回は予防医療の一つ、フィラリア予防のお話を。
フィラリア症(イヌ糸状虫感染症)とは?
フィラリア症は、蚊を媒介としてイヌの体内に侵入し、心臓に寄生する寄生虫です。
体内に侵入するときは幼虫ですが、イヌ体内の組織で脱皮を繰り返し、
およそ6か月ほどで性成熟、新たな幼虫を生むようになります。
症状は?
感染初期や軽度感染では無症状ですが、重度のなるにつれ咳や呼吸困難などの呼吸器症状、
運動不耐性(運動を嫌がったり、すぐ息が上がったり)が見られるようになります。
診断は?
フィラリア症の原因であるイヌ糸状虫の抗原検査を実施し、感染が疑われる場合は
血液中に幼虫がいないか顕微鏡で検査したり、レントゲンやエコー検査で心臓、肺の状態を確認する必要があります。
予防は?
月に一回の予防薬の投与を行うことで感染を予防します。
当院では4月~12月の間での投薬を奨励しています。
以上、フィラリア予防のお話でした。
なかなか複雑でわかりづらいところもある病気であるため、ご不明なところがあればお気軽にご相談ください!