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冷えすぎにはご注意を🍧

2025年07月22日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。
関東も梅雨明けしたそうですね!
実はもっと前に梅雨明けしていると思っていたので、ニュースを見て少しびっくりしました…。
本格的な夏が到来し、さらに厚くなると思うので、皆さん頑張っていきましょう!

夏場は人でも、風邪や胃腸炎が多くなりますが、
犬も夏場の胃腸は比較的よく目にする病気です。
猫も胃腸炎になりますが、犬の方が圧倒的に下痢や嘔吐の症状が出やすいので、
今回は犬の夏場の胃腸疾患についてお話したいと思います!

胃腸の症状のうち、夏場に特に多いのは、やはり下痢でしょうか…。
普段の診療の中でも、ついつい下痢。と言ってしまいますが、一言で下痢と言っても、その程度は様々です。
普段に比べやや柔らかく、地面に少し後が残るような状態もあれば、
完全に液体状あるいは泥状で便の形を有していない状態もあります。
正常、軟便、下痢と分けてお話しすることもありますが、正常ではない便をまとめて下痢。と言ってしまうこともあり、
わかりにくい印象を与えてしまっているかもしれません💦
色や状態によって
・血便(赤い血液が付着している鮮血便、血が代謝されて変色した黒色便など)
・メレナ(黒色便)
・タール状便(黒色便)
・粘血便(鮮血混じりの粘液付着便)
・粘液便(ゼリー状の粘液付着便)
・白色便(胆管閉塞、膵外分泌不全など)
がよく認められます。

原因も様々ですが、比較的多い原因は、
・食事(食事内容の変更や食べ過ぎ、普段与えないようなおやつやフードなど)
・感染症(寄生虫を含む)
・ストレス性
・薬剤性(抗菌薬など)
などです。

夏場は食品の傷みが早い、細菌の繁殖が早いなどの原因で、
感染性の原因が増加する印象にあります。

その他によく聞かれる質問が、
「犬もクーラーで冷えたら下痢するんですか?」
というものです。
明確な回答ではないですが、「可能性は十分あります。」とお答えすることが多いです。
以前に比べ、小型犬が増え、人と同じ環境にいることが増えたことで、人と同じような原因で体調を崩す子が多くなった印象です。
もし、普段から便の調子を崩しやすい場合は、
・腹巻をしてあげる
・クーラーの風が当たらないような場所にケージを設置してあげる
・クーラーの設定を弱めにしてあげる
などの工夫が必要です。

人と違い体温調節を汗腺に頼っていないので、
首元を積極的に冷やすようなアイテムを使ってあげることで、胃腸のトラブルなく涼しい環境提供してあげられると思います!

また、製氷皿でおやつ入りの氷を作ってあげるなど、
涼を感じられるおやつにしてみるのもいいかもしれませんね✨

涼🎐を感じる…。
といえば、先日食事に行ったときに、涼しげな飲み物をいただきました🍹
ゆずなどの柑橘を使ったジュースでしたが、
見た目も涼しく、とても爽やかな気分になることができました!
夏本番に向けて一層頑張れそうです!!