寒暖差にご注意を!
2024年01月19日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日初雪が降りましたね⛄
丁度出かけていて、車で帰れるかドキドキでしたが、予定を早めに切り上げて、
なんとか、雪が降り始めたころに帰宅することができました✨
皆さんはだいじょうぶでしたか?
年末年始は暖冬でしたが、最近は寒い日も多くなってきて、冬本番という感じがしますね。
人も、布団やこたつ、お風呂など、暖かい場所が恋しい季節になりました。
人は、ニュースでも『ヒートショック』という言葉が多く飛び交いますが、
皆さんはこの言葉ご存じですか?
簡単に言うと急激な寒暖差により、血管の収縮/拡張が急激に生じることで、血圧が乱高下する状態のことです。
お風呂場(脱衣所)などで起こりやすい。とされていますね。
人は基礎疾患として、血管性疾患(動脈硬化、動脈瘤、心筋梗塞、高血圧など)を持っている方が非常に多いので、
そういった血圧変化に伴って、最悪の場合命に係わる事故につながる可能性があります。
浴室や脱衣所を温めることや、お湯をかける前にしっかり慣らすことが対策とされています。
では、動物では、『ヒートショック』はあるのでしょうか?
動物ではもともと血管性疾患が少ないため、例えば、お散歩などの際の急激な温度変化が大問題につながることは少ない。とされています。
しかし、椎間板ヘルニアや関節炎などの骨/神経疾患を持っている子は、
痛みが生じやすい可能性があるので、注意は必要です。
もう一つ注意してほしい病気があります。
それは『心臓病』です。
急激な寒暖差は心臓に悪影響なだけでなく、血圧の乱高下により、動物でも『失神』を起こしやすくなります。
元気な犬や猫で寒暖差のみで『失神』することはまずないでしょうが、
心臓病を持っている子の場合、『神経調節性失神』などに代表される病気で、血圧の変化や心拍数の変化が起こる可能性があります。
他にも、不整脈や肺高血圧症などで失神する可能性もあるので、気になる症状は病院までご相談ください!!
また、失神しやすい子は、急激な温度変化をさけるため、慣らす時間を設けたり、暖かい洋服を着てお出かけしましょう!
さて、先日出かけた先で、かわいい子に出会いました。
ハンタウェイという犬種です🐶
ハンタウェイはニュージーランド原産の牧羊犬で、温和で人懐っこく、利口な性格をしているとされています。
JKCに登録されていない犬種なので、日本国内の飼育頭数は不明ですが、初めてお目にかかりました💦
寒い中、毛布一枚で外に寝ていましたが、近づくと寄ってきてくれて、お利口に撫でさせてくれました。
牧羊犬はとても運動量が豊富なので、家ではとても飼えないですが、その姿に癒されました✨