年の瀬🐍🐎
2025年12月29日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日は急遽長期でおやすみをいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
検査や手術の予定を入れていただいていた患者様には、大変なご迷惑をおかけしてしまいました。
改めて治療に邁進してまいりますので、よろしくお願いします。
さて、2025年も終わりに近づいています。
今回は年末年始によく遭遇する病気についてお話したいと思います。
①誤食
圧倒的に多いのは、誤食です。
誤食。というと、食べてはいけないものを食べてしまうことだと思われていると思いますが、
・食べ物でないものを食べてしまう場合
例えば、ごみや、石、おもちゃなどがこれに当たります。
胃や腸に詰まる可能性が高く、嘔吐(あるいは吐き気)が起こる可能性が高いです。
手術になる可能性も高く、中には死亡してしまうケースもあり、危険です。
・食べてはいけないものを食べてしまう場合
例えば、チョコレート、鳥の骨や、人の食べ物がこれに当たります。
年末年始は、普段食卓に並ばないものが多かったり、普段動物と過ごしていない方が、動物と同じ環境にいたり
ついつい気が大きくなって、「少しくらいなら…」とあげてしまうことがあります。
詰まることは少ないですが、中には中毒を起こすこともあり、種類によっては致死的なものもあります。
嘔吐も、下痢も起こりますが、「全部吐いたから、大丈夫」は大間違いです。
必ず、動物病院の受診が必要です。
・普段の物を食べ過ぎてしまう場合
おやつや、ドライフードの食べすぎです。
最も警戒されない種類の誤食です。
命にかかわることは少ないですが、まれに『膵炎』という重い状態になることもあり、安心できません。
嘔吐よりは、下痢になることが多い印象です。
全体的に犬🐶のことが多いですが、当然環境によっては猫でも起こります。
②骨折
頻度は多くないですが、毎年2~3件は必ず来院されます。
ほとんどが、小型犬の若い犬です。
特に、トイプードル、チワワ、ポメラニアンなどの犬種は非常に多い印象です。
ほとんどが、抱っこしているところから、不意に降りる、あるいは落ちてしまったことが原因です。
小さいお子さんが抱っこする際は、立つのではなく、座った状態で、抱っこしてもらうようにすると、
事故はかなり防ぐことができます!
③膀胱炎
主に猫ちゃんの病気🐈ですが、
『頻尿』『血尿』『色々なところに尿をしてしまう』などを症状とする病気です。
猫ちゃんの膀胱炎は発症の要因の一つに、『ストレス』があります。
年末年始で人の出入りが多いと、環境変化に弱い猫ちゃんはストレスを強く感じます。
その結果膀胱炎を発症してしまうことがあります。
特に、膀胱炎は再発率が高いので、一度膀胱炎にかかったことのある子は注意が必要です。
尿が体外に出せなくなる、『尿道閉塞』という状態になってしまうと、
半日程度で体調が急変してしまう可能性があります。
対処や治療が遅れると死亡してしまう可能性があり、注意が必要です!
特に、尿の症状にプラスして、『嘔吐』『食欲不振』がある場合はすぐに病院を受診してください!
以上3つは年末年始によく来院される病気です。
もちろん、どの病気でも、体調が悪い場合や、気になることがある場合は、病院への受診が必要です。
当院は、12/30~1/4まで、午前中のみの診察ですが、診察を受け付けております。
診療時間外は対応が難しくなるケースがありますが、
一度ご連絡いただければ、対応法などのお話が可能な場合がありますので、一度ご連絡ください。
ただし、夜間に関しては、対応できませんので、
からなず、お近くの緊急病院の受診をご検討ください!!
さて、体調を崩す前に、今年最後の北海道での仕事をしてきました🐄
今年も、1年様々にお仕事をいただき、少しでもたくさんの方の役にたてたのであれば、
2025年、一生懸命やってきてよかったかな。と思います。
北海道では、お仕事先の先生にお寿司をごちそうになってきました✨
北海道時代によく食べていた回転寿司でしたが、やっぱりおいしかったです🐟
2026年も馬のように力いっぱい疾走したいと思います。
