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涙の病気😢

2022年10月07日

こんにちは!獣医師の山野です😊

ここ数日で急に寒くなりましたね🥶 季節の変わり目は人も動物たちも体調を崩しやすいので、お体にはお気をつけください🙇‍♀️

 

さて今回は涙の病気についてお話しようと思います😢

眼の表面は絶えず涙で濡れています。涙には

①まぶたの動きをなめらかにする

②ホコリやゴミなどを洗い流す

③眼の表面の細菌を除菌する

④眼の表面に栄養分を補給する

など意外と様々な役割があります😳

涙はまぶたの涙腺、瞬膜腺、マイボーム腺というところから産生されて、眼の表面を覆ったあと、役割を終えたら鼻涙管を通って鼻に流れていきます👀👃 すごく泣いた時ってまぶたが腫れて鼻水めちゃくちゃ出ませんか? 人も動物と一緒で、まぶたが腫れるのはまぶたにある涙腺が働きすぎたから、鼻水がめちゃくちゃ出るのは鼻涙管を通る涙の量が増えるから、と言われています🥺

涙の病気には、涙が溢れて目の周りの毛が着色する流涙症(涙やけ)と、その反対に涙が産生されず眼全体が乾燥する乾性角結膜炎(ドライアイ)があります👁

まず流涙症についての解説です😹

目の周りの毛が茶色く着色するのは涙にポルフィリンという色素成分が含まれているからと言われています。ポルフィリンが長時間毛に付着したままでいると茶色くシミになります。ポルフィリンは鉄の分解産物なのでフードを変えたら涙やけの色が少し変わった!なんてこともあります💧流涙症は、まつ毛の生え方の異常、角膜の異常、鼻涙管の狭窄、涙の成分の異常、アレルギー反応など原因は様々です。まずは原因から見つけていきましょう🔎

乾性角結膜炎は人ではドライアイといわれている病気です👁

人ではスマホの見すぎでまばたきの回数が減ったり、冷暖房により室内が乾燥しがちなことが原因だったりしますが、わんちゃんの場合はその多くが涙腺の免疫異常で起こると言われています。涙の量を計って長期にわたる点眼療法が必要になります💊

涙の病気以外でも、少しでも気になることがあればぜひご相談ください☺️

 

最近のうちのにゃんこずです。仲良くなるのはまだまだ先ですね〜