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犬、猫のダイエット

2025年11月06日

こんにちは、獣医師の山﨑です。

今回は犬、猫の体重の減らし方、ダイエットの仕方について計画的に行う方法をお伝えできればと思います。

 

なぜ太ると良くないのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、肥満になると膀胱炎、糖尿病、皮膚疾患、呼吸器疾患、関節疾患などのリスクがあがります。

犬・猫の理想の体型ついてボディ・コンディション・スコア(BCS)または体脂肪インデックス(BFI)をみます。

 わかりやすく、広く使われているBCSについて解説していきます。

BCSは5段階もしくは9段階で、理想体型は3もしくは5.5となります。

 環境省のHPではBCSは5段階表記で記載しています。

環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン

 

理想体型(BCS 3)は

軽く触って肋骨がわかる。皮下脂肪は少量。上からみて肋骨の後ろにくびれがある。横から見て腹部のつり上がりがある。

となります。

 

次にダイエットの方法ですが大きく分けると摂取カロリーを減らすこと、または消費カロリーを増やすこと、つまりは食事量の調整や運動量を増やすことが大切になります。

そこで自分の犬ちゃん、猫ちゃんの必要カロリーを計算してみましょう。

犬猫の1日に必要なエネルギー量は、安静時エネルギー要求量(RER)と1日のエネルギー要求量(DER)で表されます。

 RERは人間でいう基礎代謝のようなものです。

 

RER=理想体重(kg)×30+70

またはRER=理想体重(kg)0.75乗×70

 

 DERはその子に応じた係数をかけることで表される実際の1日のエネルギー量です。

 

DER=RER×係数

 

係数は動物種やライフステージにより異なるのでぜひ調べてみて下さい。

次に普段あげている食事がkcal/100gかをみてみましょう。これで1日に必要な食事量がわかります。

 

必要な食事量(g)=DER✖️kcal/100g✖️100

 

おやつをあげる時はその分ご飯を減らしてバランスをとること、太りやすさは体質もあるのでこれを基準にそれぞれに適した食事量をみつけていきましょう。