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秋の寄生虫予防

2025年10月20日

こんにちは獣医師の田口です。
すっかり涼しくなり、わんちゃん・ねこちゃんとのお散歩も気持ちのよい季節になりましたね。
「もう蚊もいないし、予防薬は終わりでいいかな?」と思っていませんか?
実は、秋こそノミ・マダニ・フィラリアに注意が必要な季節なんです。

フィラリアは「蚊」が媒介する寄生虫ですが、蚊が活動するのは気温15℃以上のとき。
近年は温暖化の影響もあり、11月頃まで蚊が見られる地域も多くなっています。
最後の投薬は「蚊を見なくなってから1か月後」までが原則ですので12月頃まで投薬を続ける必要があります。
途中でやめてしまうと、体内に入ってしまったフィラリア幼虫が成長してしまう危険があります。
ぜひ「最後の1回」まで忘れずに投与してください。

意外に知られていませんが、
ノミ・マダニは20〜25℃の涼しい気候を最も好みます。
つまり「夏より秋の方が活動が活発」なんです。
散歩やキャンプ、庭仕事などで草むらに入ると、犬猫の体にノミやマダニが付着してしまうこともあります。
マダニが媒介する感染症は以下のものが有名です。
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群):人にも感染する危険な病気
・バベシア症:犬の赤血球を破壊し、貧血や発熱を引き起こす
いずれも命に関わることがあるため、年間を通じた予防が大切です。

気になる方は是非スタッフまで予防薬について相談してください!