耳の異常について
2024年03月11日
こんばんは、Dr.スゴウです。フィラリア予防で来院される方も増えてきて、いよいよ春だなーと実感している今日この頃。
暖かくなると耳の異常で来院される方が増えてきます。
それはなぜか?
耳の中はもともと暖かく湿った環境なので気温や湿度が高くなると耳の中の状態が悪くなりやすいのです。
そして、犬と猫では耳の異常の原因が大きく異なります。
犬はアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどが原因で耳の炎症(外耳炎)が起こることが多いです。
そのため、耳のみを治療しても再発したり改善がないなどの状況になりやすいです。
耳以外にも体のどこかに(顔、脇の下、指の間、内股など)かゆみや赤みの併発がないかをチェックし、同時に治療を行うことが耳の症状の管理に重要になります。
対して猫の外耳炎の原因としては寄生虫(耳ダニ)の感染が原因のことが多いです。
とても痒みが強く出て、同居の猫にも感染ります。駆虫薬での駆虫を行うことで治療を行います。
また、猫の中耳炎(耳の中がじゅくじゅくしてる状態)の原因としては炎症性ポリープが一般的です。
炎症性ポリープは耳の奥の鼓室(鼓膜の奥にある骨で出来た部屋)から発生するポリープ(しこり)です。
基本的に片耳にできることが多いです。腫瘍ではないので転移などは起こさないのですが、個室から発生したポリープが鼓膜を破り耳道に沿って伸びてきて耳道を塞いでしまうことで中耳炎を起こします。
根本的にはポリープを取り除かないと改善しないため麻酔をかけた処置が必要になります。
大阪で行われたセミナーに参加し、宿泊したホテルからの景色が綺麗でした😀
窓を開けたくなりましたが高層階だったので開きませんでした😢