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誤食が増えてます!

2025年12月25日

こんにちは。獣医師の山﨑です!

年末年始になり、当院では誤食が増えています!

年末が近づいてきて大掃除したり、親戚が集まる準備をしたり、ご馳走を作ったりと忙しい中で普段はあまり使わないものをだしてきて犬ちゃん、猫ちゃんが思いがけず食べてしまったということが多いようです。

 

動物は食べてはいけないものを食べてしまうことがあります。

 

消化できず、腸を通らないくらい大きい異物や毒性が強く出てしまう可能性があるお薬や植物などです。

食べてすぐでまだ胃にあれば、吐かせることで異物を出せる可能性があります。

その際に目薬をさすだけで吐かせることができます、というのが日本で新たに発売された目薬のクレボルです。

適応は犬のみです。猫には適応がありません。
クレボルは涙液と近い浸透圧であることで目薬をさすと速やかに吸収され、CTZ(化学受容器引き金帯)のドパミン受容体を刺激することで嘔吐が誘発されます。

 

利点として獣医師一人で速やかに対応できること、吐かせることを目的とした製品であることなどがあります。

これまでの一般的な吐かせる方法の一つは血管内へのお薬の注射によるものでした。そのため血管に注射するために血管確保を行うことが多かったです。それに対して点眼するだけなのでより負担や痛みが少なくできることが多いです。

 

ただ適応外な点は

点眼薬なので眼科疾患がある場合には使えません。また中枢を刺激するので発作など中枢神経障害がある場合、循環器疾患がある場合にも注意が必要です。
1.9kg未満、生後4.5ヶ月未満の仔でも現時点では適応外となっております。

 

もし誤食をしてしまった場合はその時の状況を電話で伝えて頂き、胃の中にある場合は吐かせることで腸に流さないことが大切になりすので当院にご相談下さい!