食いしん坊に注意🍫🍇🥑
2024年11月21日
こんにちは、獣医師の今井です🐇
ここ3日ほどでまた気温が一気に下がり、朝布団から出るのが辛い季節になってきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか?
食欲の秋、そしてイベントの増えてくる冬のシーズンですが、私たちが美味しく食べているものの中には動物が口にすると体調不良を引き起こし、最悪の場合死に至るものも…!当院でも近ごろ“誤食”で来院される患者さんが増えています。今回は気をつけるべき食べ物(の代表選手)をご紹介します!
🍫チョコレート
原材料であるカカオには中毒物質であるテオブロミンが含まれます。症状としては一時的な嘔吐、下痢がみられ重度になると痙攣したり呼吸が速くなることもあります。
🍇ブドウ
原因物質はわかっていませんが、下痢や嘔吐、重度になると急性腎障害を引き起こすリスクがあります。ブドウの皮やレーズンもNGです。
🥑アボカド
ペルシンという毒素が含まれ、下痢や嘔吐、呼吸困難を引き起こします。また、アボカドは高脂肪でカロリーが高いため過剰摂取により急性膵炎を発症するリスクがあります。種ごと丸呑みしてしまった場合は食道に詰まらせるリスク、腸まで到達すると腸管を閉塞させるリスクがあります。
🧅ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク
有機チオ硫酸化合物が含まれ、赤血球のヘモグロビンを酸化させることで赤血球が破壊され、貧血症状を呈します。元気・食欲の低下やふらつき、赤色の尿がみられます。
🪥🍬キシリトール
ガムの他に飴などのお菓子類、デンタルケア商品に広く含まれています。少量の摂取でも重い中毒を引き起こします!初期症状としては嘔吐や下痢、低血糖によるふらつきや痙攣がみられます。その後、肝臓障害を生じるリスクもあります。
ご紹介した食べ物は一例にすぎず、他にもレモンやグレープフルーツの皮、香辛料の入った料理、アルコール、コーヒー、紅茶などは与えてはいけません!
目を離したほんの一瞬の隙をついて食べてしまったり、ゴミ箱の中からこっそり探して食べていたり…食いしん坊な子と暮らしているご家族は、食卓が賑やかになる秋〜冬の間、より我が子の様子に目を光らせてあげてください😌
万が一、口にしてしまった場合はなるべく早く病院にご連絡ください。食後どれぐらい経過したかによって、症状の進行に差が出るだけでなく、ご提案できる治療も変わってきます。その際は何をいつ食べてしまったのか、なるべく詳細な時刻までお伝えいただけると助かります!
誤食に気をつけて楽しいホリデーシーズン(まだひと月ほど気が早いですが…🎄🎍)を迎えましょう!