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猫の膀胱炎

2023年09月12日

こんにちは、獣医師の江木です。

 

日中の暑さが少し落ち着き、梨やぶどうがとっても甘く、少しずつ秋の雰囲気を感じるようになりました🍐🍇

今日は、膀胱炎の猫ちゃんをみる機会が最近多いと感じるので、少し猫の膀胱炎についてお話ししてみようかと思います。

膀胱炎は膀胱が炎症で収縮しづらくなったり、尿を溜められなくなることで頻尿症状がでます。

細菌増殖や結晶/結石、特発性(原因不明でストレスや環境要因が多いといわれる:猫で多い)、腫瘍などが原因です。

対処療法で様子をみても、原因を取り除く事ができないと治らなかったり再発リスクが高いため、原因の特定が大切な病気です。

診断と原因特定には飼い主さまの日々の観察力と猫ちゃんの尿検査やエコー検査など画像検査の結果がとても重要となります。

排尿回数、尿量、排尿の様子、尿の色、尿の臭い、飲水量の変化、環境の変化、元気・食欲など普段と違うことをお伝えいただければと思います!

トイレの砂が固まっている様子や、もし尿がとれればそのまま持ってきていただければ、確認させていただきます。

特に猫ちゃんが複数頭お家にいると観察が難しく、具合が悪くなってからの受診になってしまうケースをみかけます。

1日1度は最低限、猫ちゃんの様子と排尿の確認をしてみると膀胱炎の早期発見・早期治療ができるかもしれません。

寒くなってくると、飲水量が減り、活動性が下がりますます泌尿器系疾患が増えてくるので今のうちから習慣化できると良いかと思います😸

 

写真は、先日初めて行った岐阜県世界遺産の白川郷の景色です。

学生の頃社会の教科書に載っていたままの、とても綺麗な日本の原風景でした。

わんちゃんとも行ける自然豊かで、のんびりできる場所だったので、是非行ったことのない方、千葉からだと少し遠いですがおすすめです!