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SFTSについて

2025年08月21日

こんばんは、Dr.スゴウです。まだまだ暑い日が続いてますね。暑さ寒さも彼岸までと言いますが今年も10月くらいまでずっと暑い火が続きそうな気がします。

この酷暑で鶏や牛さんなども影響を受けて卵や牛乳の価格も上がっていますね。ただ暑くても元気に活動している生物もいます。

マダニです💀

マダニは15℃以上で活動を開始するため暑い時期が長くなると繁殖も盛んになり数が増えます。

それに伴いマダニが媒介する病気の被害も拡大します。

今日はニュースでも話題になることが増えてきたSFTSについて書こうと思います。

 

SFTSは重症熱性血小板減少症候群のことで主にSFTSウイルスを保有しているマダニに刺されることにより感染するダニ媒介性感染症です。SFTSを発症している動物との接触により感染することも報告されています。

症状は発熱、下痢吐き気などの消化器症状をはじめ神経症状や出血症状を伴います。致死率は10%〜30%でこれはコロナウイルス感染症よりも高い致死率です。また高齢になるほど重症化、死亡率も高くなる傾向があります。

最近では北海道でもSFTS感染者の報告が出たため日本全国どこでも発生する状況になってきています。

猫ちゃんに関しては感染すると犬よりも死亡率も高くその割合は60%といわれています。

また感染した犬猫ちゃんの血液や体液に触れたり、その飛沫からヒトに感染する可能性がある病気です。

そのためマダニに接触することを避ける、具体的には

・猫ちゃんは完全室内飼育の徹底

・散歩コースでの草むら茂みを避ける

・散歩後に全身をチェック

・過度なスキンシップを避ける

などがあります。

また上記のことを行なっていてもダニを見逃してしまうこともあります。

そのためマダニの駆虫薬(予防薬)を定期的に使用することが重要になります。

最近の予防薬は早いものでは投与後8時間で駆除効果を発揮してくれるものもあります。

マダニを近づけない、吸血させないことが大切になります。

大切な家族及び周囲の人達を守るため定期的な予防薬の使用を推奨します。