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おしり呼吸?

2024年09月19日

こんにちは。獣医師の山﨑です。

 

今回はつい先日発表されたイグ・ノーベル賞で動物の面白いお話がありましたので紹介させて下さい。

 

みなさん、まずイグ・ノーベル賞って何?と思うと思いますがアメリカの科学誌で人々を笑わせ、考えさせられる研究に対して授与される賞です。

 

その中で今回日本人が受賞した内容が腸呼吸、おしり呼吸といわれるものです。

 

元々どじょうなどの魚類が低酸素状態の際に腸にたまった空気から酸素を取り入れることがわかっていましたが、豚やその他哺乳類でも酸素を多く含んだ液体をおしりから腸に入れると血中酸素濃度があがり、呼吸状態が改善したそうです。

 

今後は未熟児の治療やARDS(急性呼吸促迫症候群)や重症肺炎などの治療につながる可能性があるそうです。動物医療においても活用することができれば酸素投与が必要な心臓病や呼吸器疾患に新たな治療法として提案できる日がくるかもしれないですね!