よく見ると似てる🐶?
2022年09月02日
こんにちは、獣医師のあさぬまです。
早いものでもう9月ですね。
夏休みにどこかに出かけた方もいるのではないでしょうか?
暑さも少し軽減して、朝晩は過ごしやすい日も増えてきましたね!
お散歩に行ける機会も増えてくると思うので、今一度、マダニ、ノミの予防をしっかりとしてあげてくださいね✨
今回は、少し趣向を変えて、生物の分類の話をしようと思います。
当院にもさまざまな種類の動物が来院されます。
犬や猫はもちろん、ウサギ、フェレット、モルモット、インコ、モモンガ、チンチラ、ハムスター、カメなどです。
哺乳類、鳥類、爬虫類などはご存じの方が多いとは思いますが、生物には分類があります。
分類が同じ生物は、遺伝子的に近縁であり、多くの場合、体の形や生態などが近いといわれます。
そのため、遺伝子検査が発達する前は、体の形や生態で分類されていました。
海で泳ぐイルカなどが、魚類に分類されていた過去があります。
今も分類は更新、変更が行われ続けています。
分類の区切りは階層と呼ばれ、大きな階層から
「界(かい)」、「門(もん)」、「網(こう)」、「目(もく)」、「科(か)」、「属(ぞく)」、「種(しゅ)」
と分けられています。
例えば、ヒトは、動物界 脊索動物門 哺乳網 サル目 ヒト科 ヒト属 ヒト(種)
と分類されています。「網」は哺乳網→哺乳類のように、「類」とされることもあります。
また、細かくなりますが、それぞれの分類には「亜」がつくこともあります。
例えば、犬は、動物界 脊索動物門 羊膜亜門 哺乳網 獣亜網 真獣下網 猛獣有蹄類 食肉目 避脚亜目 イヌ科 イヌ属 タイリクオオカミ種 イエイヌ
と長い分類になります。
同じ小鳥でも、セキセイインコと文鳥は「科」が異なるので、生物学的分類でいえば、
チワワとゴールデンレトリーバーよりも、セキセイインコと文鳥の方が離れている動物ということになります。
もっと言えば、犬と猫以上に離れている動物ということになります💦
生き物が変われば、当然かかる病気も感じ方も変わります。
犬ではうれしいような出来事も、ウサギでは恐怖でしかないこともあります…。
ご自宅でたくさんの種類の動物と一緒に生活されているかたも多いとは思います。
今一度、行動や好みを観察してみると、面白い発見があるかもしれませんね😊
先日、久しぶりに水族館に行きました!
暑い時期は水族館は涼しくていいですね✨
動物園もいいですが、海獣が好きなので、水族館はとても楽しくなります!
水の中を自由自在に泳ぐ姿、ガラス越しに興味津々な姿を見ると、とても癒されますね。
さて、この子はアシカでしょうか?アザラシでしょうか??
正解は、アシカです!
アシカは耳たぶがあり、アザラシにはないんです。
ご存じでしたか?
ちなみにアシカは、
動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門 哺乳網 食肉目 イヌ亜目 鰭脚下目 アシカ科
に分類され、その下に様々な種類の「属」があります。
つまり、アシカも大きく言うとイヌと同じような仲間ですね。
そういわれると、横顔は犬に似てる気がしませんか?
かわいいですよね♡