狂犬病ワクチン🐕🦺🐾
2023年03月27日
こんにちは!獣医師の山野です!
もうすっかり春ですね🌸
桜が満開で病院近くの桜を眺めるのが楽しいです🥰
さて今日は春の予防シーズンということで、狂犬病ワクチンについてお話しようと思います🐶
先日患者様から、狂犬病って日本には無い病気なのに何でワクチン打つ必要があるんですか?というご質問をいただきました🤔
狂犬病は日本には無い病気というのはその通りで、1957年を最後に60年間国内では発生がありません。
それでも狂犬病は予防による防疫し続けなければならないとっても恐ろしい病気なんです😨
狂犬病は全ての哺乳類、鳥類に感染し、発症するとほぼ100%死亡する人獣共通感染症です。世界では毎年5万5000人の人、数十万頭の動物が狂犬病で死亡していると言われています。治療法はなく、発症すると救済手段はありません❌
ネット上に狂犬病にかかった人や動物の発症の様子の動画が数多くあるので1度閲覧してみてください🥲とっても怖いです🥲
狂犬病はワクチンさえ打てばほぼ100%防げる病気です💉 ワクチンさえ打っておけば…と発症してから嘆いても手遅れなんです。
狂犬病は日本では清浄化されていますが、他の国ではまだまだ流行している病気で、いつ日本も再流行するか分かりません。世界の狂犬病清浄国は、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ、グアム、アイスランド、フィジー諸島のみです。
日本では毎年1度狂犬病ワクチンを打つことを法律で義務づけられています。狂犬病ワクチンを打って市役所に届出をすると、予防接種済票が発行されます。この予防接種済票がないと、基本的にドックラン、トリミング、ペットホテルなどのわんちゃんのための施設が利用できません❌
さて、日本での狂犬病ワクチン接種率はどれぐらいなのかといいますと、約46%と言われています💉半数以下しかワクチンを接種していません😳
集団内の動物の免疫が70~75%を上回ると伝染病は流行しないといわれています。接種率46%ですから、日本でまた狂犬病が持ち込まれた際には一気に感染が広がる可能性があります😨
狂犬病は予防によりほぼ100%阻止できる病気です。わんちゃんの感染を防ぐためにも、自分の身を守るためにも、病気や歳でワクチンを打てない動物たちを守るためにも、1年に1度の狂犬病ワクチンは忘れないで予防するようにしてください✨
仲の悪い2匹の距離が縮まってきました🐱
つぶちゃん(右)がきてから早8ヶ月🐱
ごまちゃん(左)と仲良くできる日は来るのでしょうか笑