エキゾチックアニマル科

2023年8月より、専門医によるエキゾチックアニマルの診療を開始します。
完全予約制で、月1回の外来を予定しています。詳しくは受付スタッフまでお申し出ください。

エキゾチックアニマル科の診療

エキゾチックな動物は一般的なペットとは異なる体の構造や飼育方法を必要とします。また、観察できる動物病院も限られています。そのため、体調が悪くても症状が現れるまで気になることは起こりにくいです。そのため、エキゾチックな動物を飼う場合は、飼育環境や日々の健康チェックに特に注意が必要です。

診療可能な動物

・ウサギ
・モルモット
・チンチラ
・デグー
・ハムスター
・シマリス
・ジリス
・フェレット
・ハリネズミ
・フクロモモンガ
・鳥類(セキセイインコ、オカメインコ、文鳥、など)
・爬虫類
・両生類
※他の動物種については問い合わせください

よく診るエキゾチックアニマルの疾患)

ウサギ

不正咬合
ウサギの永久歯は28本で、切歯と臼歯に分かれます。常生歯と呼ばれるこれらの歯は伸び続けますが、異常な伸び方が起こると不正咬合となります。不正咬合はさまざまな問題を引き起こし、食欲不振や体重減少などの症状を引き起こします。また、臼歯には歯槽骨膿瘍や鼻管の問題などが進行する可能性があり、原因は先天性と後天性の問題が絡み合っていると考えられます。

胃腸の運動性低下(食滞症)
胃腸の正常な運動が食物の消化と便の排出に必要ですが、繊維不足やストレスにより運動が低下します。歯科疾患や他の病気も食滞症の原因となり、腸内環境の乱れが病原性細菌の増殖を促す可能性もあります。バランスの取れた食事、繊維の摂取、ストレス管理が胃腸の健康を保つために重要です。

骨折
ウサギの骨は軽くてもろく、小さなアクシデントでも骨折することがあります。飛び降りたり挟まれたりするだけでも注意が必要です。四肢の骨折では症状がわかりにくく、脊椎骨折は深刻で生活の質が低下します。治療は個別に決定され、手術が必要かどうかは病院で相談する必要があります。飼い主は細心の注意を払い、ウサギの安全を確保することが重要です。

モルモット

臼歯不正咬合
不正咬合は歯の噛み合せの問題で、特に臼歯の異常に気づきにくいです。治療後も再発しやすく、定期的な治療が必要です。放置すると歯が頬に刺さり、痛みや栄養不足、感染症、重篤な場合は死に至ることもあります。軽度では食欲が減り、柔らかい食事に頼ることもあります。重症ではよだれや食事拒否が起こります。繊維質の不足が原因なので、繊維質の高い牧草を与えることが予防に役立ちます。また、ゲージをかじることも原因になる場合があるので、飼育環境にも注意が必要です。

皮膚疾患
モルモットはシラミ、ダニ、カビ、寄生虫による皮膚疾患にかかりやすいです。後ろ足でかゆみをかく、フケが多い、毛が抜けるなどの症状は皮膚疾患の可能性があります。定期的なケージの清掃と清潔さを保つことが重要です。

尿石症
モルモットには、膀胱や尿道に結石ができる尿石症という病気が比較的多く見られます。尿石症では、頻繁な排尿の試みや運動の困難、元気の低下、食欲不振などの症状が現れます。病状が進行すると、膿や血が混じった尿が出ることや、ショック状態になることがあり、命に関わることもあります。モルモットが常に新鮮な飲み水を摂取できるようにし、栄養バランスの取れた食事を与えることが重要です。

小鳥鳥類

マクロラブダス症
カビの一種であるマクロラブダスが胃に感染すると、慢性的な消化障害が引き起こされ、食べたものがそのまま排便されたり、体重が減少することがあります。感染しても必ず発症するわけではなく、換羽期や環境の変化、ストレス、他の病気などにより免疫力が低下すると発症しやすくなります。吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、黒色便、体重減少などの症状が現れます。慢性化すると治りにくくなりますが、早期の治療で抗真菌薬を使用することで完治する可能性があります。定期的に体重の変化や糞の状態を観察し、衛生的な環境を保ち、ストレスを与えないようにすることが重要です。

卵詰まり
お腹に卵を抱えながらも産めずに詰まってしまう病気は、卵詰まりと呼ばれます。カルシウム不足により卵が柔らかくなったり、寒さや高齢、未成熟な状態での産卵などが原因となります。症状としては、お腹が膨らんでいるのに産卵できず、苦しそうにケージの隅でうずくまったり、水分の多い糞をすることがあります。保温することで産卵が促される場合もありますが、卵が詰まったままの状態が長く続くと卵の大きさが増したり、卵殻が卵管の粘膜とくっついてしまい、さらなる産卵の困難を引き起こすこともあります。保温しても産卵が進まない場合は、早めに獣医師に相談することが重要です。

甲状腺腫
甲状腺腫大による呼吸障害や肥満を引き起こす病気は、甲状腺異常と言われます。ヨード不足と甲状腺刺激物質の摂取が原因で、呼吸障害や肥満、毛の色あせや変質などの症状が現れます。治療は甲状腺ホルモンやヨード剤の投与、食事療法が行われますが、症状が改善しない場合は甲状腺癌の可能性があります。

クラミジア感染症
全年齢の鳥に感染し、人にもうつる感染症はあります。感染経路は主に外部からの菌ですので、飼い主様も帰宅後は手洗いを徹底しましょう。感染後、数日から数週間以上の潜伏期間があり、症状がないこともあります。風邪症状、衰弱、下痢、震え、呼吸困難などが現れる場合もあります。糞便や血液検査で感染を確認できますので、飼い始めや定期的な検査がおすすめです。

エキゾチックアニマル科の専科外来

専門医による診察を月に1回行っています。必要に応じて受診をご案内させていただいています。セカンドオピニオンも受け付けております。お気軽にかかりつけ医または受付までお問い合わせください。

診療日時

月1回。
具体的な日程はトップページの「新着情報」に掲載しています。

ご連絡先

完全予約制です。当院にお電話にてご予約ください。
0476-46-9991

担当医のご紹介

霍野 晋吉(つるの しんきち) 先生(獣医師)

獣医学博士
株式会社 EIC(Exotic Information Center) 代表取締役
一般社団法人 日本コンパニオンラビット協会(JCRA)理事長
ヤマザキ動物看護大学 特任教授
日本獣医生命科学大学 非常勤講師
北里大学(獣医学部) 非常勤講師
全国の動物病院に出張してのエキゾチックアニマルの専門診療をしています。

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。獣医師国家試験合格後、鳥専門動物病院に勤務。その後、茨城県で犬猫およびエキゾチックアニマルの動物病院開業、その2年後には神奈川県で日本初の専門病院であるエキゾチックペットクリニックを転院して新規開院。

霍野 晋吉(つるの しんきち)