痛み外来

痛み外来の診療範囲

動物たちは、様々な原因により痛みに遭遇します。中でも普段の生活の中で活発に動き回ることによる四肢関節の痛みなどの整形外科疾患、腰を痛めてしまう神経疾患は比較的よく見られます。最近では、老齢犬や老齢猫の慢性的な痛みが増えてきています。

当院では赤外線による光線照射療法を取り入れており、痛み止めなどの注射や内服薬と併用あるいは単独で使用しています。光線温熱療法は、心地よい温熱感があり、動物の炎症部位に赤外線を当てることにより、炎症細胞や神経系に作用し、炎症や痛みを抑えたり回復を早めることにより、様々な疾患に対し高い治療効果を発揮します。動物に苦痛を与えず、副作用や合併症がほとんどない安全性の高い治療法です。

また、当院ではスウェーデン式ドッグマッサージを実施しています。
スウェーデン式ドッグマッサージでは、解剖学や犬特有の疾患を重視し、犬の筋肉と骨格を理解した上でより効果的なマッサージを行います。
マッサージをすることで、全身の循環が促進される効果がある他、病気やストレスで緊張している筋肉をほぐし、また、マッサージにより適度な刺激が加えられることで痛みや気分が和らぐことでリラックスを誘うことができます。

光線照射療法などを併用することで、特に椎間板ヘルニアなどの神経疾患からくる痛み、骨や関節の痛みの緩和やリハビリとして非常に効果的です。

光線照射療法が適応される主な病気

神経疾患:椎間板ヘルニア、線維軟骨塞栓症、脊髄炎など
整形外科疾患:関節炎、頸部痛、腰部痛、リウマチ、屈腱炎、顎関節症など
皮膚疾患:外耳炎、膿皮症、慢性皮膚炎、皮膚潰瘍、外傷など
口腔疾患:歯周病、歯周炎、歯肉炎、口内炎