腹腔鏡手術
腹腔鏡手術とは
傷が小さく痛みが少ない、体に優しい手術です。
腹腔鏡は、お腹に小さな穴(5-10mm)を3か所あけ、そこからカメラや器具を挿入して行う手術です。近年ヒトの医療では急激に普及し、各分野で主流となっている手術です。
高感度ビデオカメラを挿入することで、お腹の中の臓器などの様子をモニター画面にて拡大・鮮明に確認することができます。
実際にお腹を開けて観察する開腹手術と比較し、臓器の拡大像の確認がでるため術者以外のスタッフの観察ができ、安全面においても信頼性があります。
カメラで臓器を観察しながら、手術器具を用い手術や組織の採材を行います。
腹腔鏡でできること
避妊手術
潜在精巣摘出術
膀胱結石摘出術
胃内・腸内異物摘出術
胆嚢摘出術
肝臓・腎臓・膵臓・腸管・鼻腔・膀胱などの病理検査のための生検
腹腔鏡のメリット・デメリット
メリット
傷が小さい(5-10mmの傷が3か所)
痛みが少ない
回復が早い
後合併症が少ない
デメリット
手術時間の延長
費用が高い
お腹の中に何かの問題がある場合、開腹手術に切り替えることがある
当院での避妊手術の方法は、従来の開腹手術と腹腔鏡手術の2つの方法から選んでいただけます。獣医師にどちらを選択されるかご相談ください。また、避妊手術以外の手術・検査において開腹手術が適している場合もありますので、獣医師とご相談してください。