予防医療
preventive medical
病気を未然に防ぐために
一度感染してしまうと治療が困難な感染症やまだ治療法が確立されていない病気が存在します。
予防医療に取り組むことで病気になることを未然に防ぐことができます。
フィラリア予防
フィラリア症は、蚊によって媒介される犬糸状虫が犬の心臓や肺動脈に寄生しておこる病気です。
予防は通常4月~12月の9ヶ月間毎月1回行います。
予防薬の種類は、錠剤、粉、おやつタイプ、背中に滴下するタイプがありますので、スタッフにご相談ください。
フィラリア症は、ネコちゃんにも感染する可能性がありますので、詳細はお尋ねください。
ノミ・ダニ予防
ノミやマダニに寄生されたワンちゃん・ネコちゃんは、皮膚をかいたり、なめたり、かんだりし皮膚炎を誘発します。また、アレルギーを起こすことがあります。
人も感染するため、注意が必要です。
当院では、安全で簡単な背中に滴下するタイプの薬剤や、ノミ・ダニ予防と一緒になった錠剤、おやつタイプの薬剤を推奨しています。
詳しくはスタッフにお尋ねください。
混合ワクチン接種
混合ワクチンは、主に伝染病などの病気を予防するものです。1年に1回の接種が必要です。
当院では、ワンちゃんで5種、7種、10種、ネコちゃんで3種、5種の混合ワクチンを接種しています。何種の混合ワクチンにするかは、飼育環境やお散歩コースによって相談の上、飼い主様に選んでいただいています。
子犬では、開始時期によって2~3回の接種が必要となります。
子猫では、生後約2ヶ月から、2回の接種が必要となります。
なお、混合ワクチン接種時に、無料健康診断(体重・体温・視診・聴診・触診など)および無料糞便検査を実施しています。当日ワンちゃんネコちゃんがした新鮮な糞便をサランラップあるいはビニールに入れてお持ちください。
混合ワクチンの種類あるいは接種時期など、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
狂犬病予防注射
狂犬病はワンちゃんだけでなく人にも感染し、発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。
現在日本では発生していませんが、アジアの国々では狂犬病患者は増加傾向にあり、今後日本でも発生する可能性は高まっています。
そのため、日本では狂犬病予防法によって生後91日以上のワンちゃんで年1回の接種が義務付けられています。
必ず毎年忘れずに接種するようにしてください。
避妊・去勢手術
去勢・避妊手術は、獣医師が強要して行うものではありません。
獣医師と相談をし、飼い主様家族がじっくりと相談をして手術をするかどうかお決めください。納得するまで、お話をしましょう。
メリット
- 望まない妊娠が避けられ、不幸なワンちゃん、ネコちゃんを減らすことができる。
- 多くの生殖器系の病気を予防することができる。
- 発情期のストレスあるいは問題行動が軽減し、飼いやすくなる。
- 他のワンちゃんあるいはネコちゃんに対する攻撃行動が軽減する。
デメリット
- 健康な体にメスを入れることになる。
- 繁殖ができなくなる。
- 肥満になりやすい。
- 麻酔・手術のリスク
定期駆虫(お腹の虫の予防)
今まではワンちゃんネコちゃんのお腹に寄生虫がいることを確認してから、駆虫薬を飲ませていました。しかし、ワンちゃんネコちゃんに感染した後から投薬したのでは、人への感染が懸念されました。
現在、定期的(年に4回)に駆虫することにより、人への健康被害を最小限にできるという報告があります。また、近年ではノミ・ダニ・フィラリア予防と一緒になったタイプの薬剤も販売されています。
当院では、人への健康管理から定期駆虫を推奨しています。詳しくはスタッフにお尋ねください。