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脾臓の腫瘍について

2022年08月17日

こんにちは、Dr.スゴウです。今月は脾臓の腫瘍についてお話しします。

脾臓はワンちゃん、ネコちゃんとも体の左側にあり長細い形をしている臓器です。

脾臓は血液中の古くなった赤血球を壊して処理したり、血液の貯蔵や、抗体を作る機能を担っている臓器です。

脾臓に起こる疾患は腫瘍性疾患と非腫瘍性疾患に分けられます。

今回はその中の腫瘍性疾患についてお話しします。

脾臓の腫瘍は良性と悪性があり、ワンちゃんの脾臓腫瘍の8割は血管肉腫という非常に悪性度が高い腫瘍が占めています。ネコちゃんの悪性の脾臓腫瘍では肥満細胞腫やリンパ腫が一般的で血管肉腫は稀です。悪性腫瘍は肺や肝臓、リンパ節など全身の臓器に転移するので手術で摘出した後も抗がん剤などの治療が必要になる事も多いです。

また、良性の腫瘍であっても脾臓は血液が豊富な臓器である為、腫瘍が大きくなり破れてしまうとお腹の中で大出血を起こしてしまい、循環不全を引き起こし倒れてしまう、フラフラする、貧血を起こす事があり、安心出来ないのが厄介な点です。

大切なのは早期発見。ワンニャンドックでお腹のエコーを見れば腫瘍が小さい段階で見つかる可能性が高くなるので7〜8歳を過ぎたら半年に一回を目安に受診をオススメします。

 

今年の夏はカブトムシを飼い始めました。スタッフから貰ったのでせっかくならと飼育ケースも購入し飼っています。

子供の頃を思い出して懐かしい気持ちにさせてくれます😊