内科セミナー
2024年08月13日
こんにちは、獣医師の今井です。
先日、内科セミナーを受講しました。今回のテーマはFIP(猫伝染性腹膜炎)でした🐈FIPは猫コロナウイルスの感染によって発症し、治療しない場合には致命的となります。発症すると活動性の低下や発熱などの非特異的な症状の他、腹部に腫瘤を認めたり、神経症状や皮膚症状を引き起こすこともあります。
FIPは単一の検査で診断を行うことが難しく、血液検査や画像診断と併せて貯留液・病変部の細胞診、逆転写PCRを行って他の疾患を除外することでようやく診断することができます。
治療には抗ウイルス薬を使いますが、長期投与のリスクや人のコロナウイルス感染症治療薬を流用する場合に生じる倫理的問題など、考えるべき課題もいくつかあります🤔
私は獣医師として働き始めてから実際にFIPの症例に出会ったことはまだありませんが、今後罹患した子を診察した時にしっかり診断・治療できるように知識を蓄えていきたいです!