リハビリセミナー
2025年05月30日
こんにちは☀️看護師の田村です!
先日、小笠原先生のリハビリセミナーを受講させていただきました。
今回は実習形式で病院犬ルカちゃんの診察を行いました。
シニア期のワンちゃんで見られる足腰の弱まりであるサルコペニアを考えての診察です。
まず最初に起立時の姿勢状態を確認します。
ポイントは足の開き具合や、左右を比べて前後の位置取りや体重のかけ方などに問題がないかを見ていきます。
前肢は問題なく起立できていました。後肢は開き気味であり股関節のゆがみが疑わるそうです。
次に歩行時の姿勢も見ていきます。
前肢はしっかり持ち上げて歩行できていますが、後肢はあまり持ち上げずに歩く様子が見られました。膝をあまり曲げずに歩く様子は膝に疾患がある可能性を疑います。
起立と歩行の様子を観察した後に触診を行っていきます。
まずは四肢をそれぞれ一本ずつ持ち上げて踏ん張りができるかの確認です。こちらは問題なく踏ん張れていました。次に背部の痛みの確認です。頸椎から順に腰椎まで圧迫していき痛みの反応がないかを見ていきます。ルカちゃんは腰椎のある箇所での反応が見られました。合わせて行った固有位置感覚の確認では右後肢に遅延が見られていたので、腰椎の痛みが関係していることが疑われました。この反射が低下することで後肢の持ち上げが低下します。
その他各関節の屈曲と伸展、筋量測定、足先からの触診を行い診察は終了です。
ルカちゃんの今後の方針は温熱療法を行い、固有位置感覚に改善があるか見ること、運動時間を増やして筋量を戻すことを重点的に取り組んでいきます。
以上のようにリハビリの診察を進めていきます。
診察の中で触診がなかなか難しいと感じましたが、日々色々な子での触診で経験を積んで適切に見ていけるようになっていきたいと思います。
ルカちゃん上手に診察受けられました♡