救急セミナー
2026年02月19日
こんにちは獣医師の田口です。先日、救急セミナーを受講したのでその報告をさせて頂きます。
今回のセミナータイトルは「低血糖」です。
低血糖に陥る原因は主に以下のものがあります
・幼若動物
・インスリンの過剰投与
・中毒物質の摂取(キシリトールや経口血糖降下剤)
・敗血症
・副腎皮質機能低下症
・リフィーディング症候群
・肝不全
・インスリノーマ
低血糖は生命に関わる重篤な状態です。
血液検査で低血糖が確認され血糖値の補正が必要と判断した場合の初期治療では、経口での糖液の摂取か20%グルコースの静脈投与(1〜2ml/kg)を実施します。
5〜10分後に再度血糖値を測定し、血糖値の改善が認められれば5%グルコース補正輸液の持続点滴に切り替えて血糖値を安定させます。
必要に応じてグルカゴンやグルココルチコイドなどの血糖上昇ホルモンの投与も検討しますが、グルココルチコイドはさまざまな検査結果にも影響するため慎重に投与する必要があります。
血糖の補正と同時に、低血糖の原因の特定と一般状態の改善を目指します。
低血糖が見られるシチュエーションとして多いのが、糖尿病患者に対してのインスリン過剰投与です。
低血糖と思われる症状が見られた場合の自宅での応急処置として、ガムシロップなどの糖液を経口投与する方法があります。意識が無い場合は誤嚥する可能性があるため口腔粘膜に擦り付けるように投与することをお勧めします。あくまで応急処置なので、低血糖と思われる症状が見られた場合はすぐに病院までお越しください。