セミナー参加報告

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子犬子猫教育セミナー

2025年10月11日

こんにちは。看護師の難波です。

先日、子犬子猫教育セミナーに参加しました。

 

ビデオ検討や犬に教えることに対して細分化をしての実践などを行いました。

 

教える・慣らすことに対しての細分化を頭の中でできるようになることで、どんな子にも対応できるようになります。

 

例えばドライヤーに慣らそうと考えた時に、まずは嫌がる理由から考えます。音・風や熱気・過去の体験が挙げられます。
そして電源をつけずに床に置くだけ、数秒だけ電源をつけるなどと徐々にレベルを上げていきます。

段階的に視覚的・聴覚的・距離・完全な慣化というように刺激を調整しアプローチしていきます。

 

基本とされて使われることが多いのが脱感作(恐怖刺激の強度を調整して反応を示さないレベルから提示して徐々に段階をあげる)と拮抗条件づけ(恐怖刺激と正の強化子を同時に提示することで不快を快情動に置き換える)です。

 

 

普段から実践することでしっかり身につけたいと思います。

リハビリセミナー

2025年10月11日

こんにちは!看護師の前寺です!

 

今回のリハビリセミナーは前回に引き続きマッサージについて座学と実習で学びました!

 

今回は「胸筋」がテーマです。

胸筋は、胸骨から上腕骨小結節についている筋肉です。

深部(深胸筋)とより小さな浅部(浅胸筋)に分けられます。。前肢を後方に引いたり、肩甲骨を伸展させる作用があります。この筋肉が硬くなると、前肢がピンと真っ直ぐになってしまいます。

 

マッサージを行う際、深胸筋は触ることが難しいので浅胸筋をメインにほぐしていきます。今回も病院犬のルカちゃんに協力してもらい、実践しました✊🏻✨

浅胸筋をかるくつまみ、20〜30回ほど揺らしながら移動していきます。筋肉を見つけるのが難しかったです😅

 

今回学んだことを自分が担当しているリハビリの子にも活かしていけたらと思います。

JBVP

2025年10月07日

こんにちは、獣医師の佐久間です。

先日、日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)の年次大会に参加してきました!

今大会は様々な分野のセミナーを受けることができ、内分泌・腎泌尿器・循環器・画像診断のセミナーを受けました。

その中で画像診断の講義を紹介します。

 

今回の講義では、腹腔内の血管走行について解説があり、その中で門脈体循環シャント(Portosystemic Shunt:PSS)が紹介されました。PSSとは、本来肝臓に流入して代謝・解毒されるはずの門脈血が、肝臓を経由せずに全身(体循環)へ流れてしまう異常な短絡血管のことを指します。肝臓への血流不足による小肝症、毒素(アンモニアなど)の全身循環による高アンモニア血症、および総胆汁酸(TBA)の高値などが認められます。

 

 

日本で報告されているPSSのシャントタイプの約7割は、従来脾静脈からの短絡と考えられてきました。近年の報告ではそれより末梢の左胃静脈からの短絡が主である可能性が示唆されています。

2024年に発表された1082例の大規模研究では、短絡血管の約95%が左胃静脈起始であったと報告されています。外科手術を行う際に「どの静脈から短絡しているか」を正確に把握することの重要性を改めて示しています。

 

 

PSSは日常的に遭遇する疾患ではありませんが、腹腔内血管の解剖を正確に理解しておくことは診断や手術計画において極めて重要です。今回の講義を通じて、血管解剖の理解が臨床判断の基盤となることを再確認しました。