セミナー参加報告

seminar

外科セミナー

2025年08月18日

こんにちは獣医師の田口です!
先日、消化管吻合手術に関するセミナーを受講しましたので報告させて頂きます。

消化管吻合手術とは、腸や胃など消化管の一部を切除し、健康な部分同士をつなぎ合わせる外科手術のことです。この手術は以下の様な状況で適用されることがあります。
・消化管の壊死・・・腸重積や異物による腸の閉塞で、血流が阻害され壊死した腸管は切除する場合があります
・腫瘍・・・消化管に生じた腫瘍を切除します
・消化管穿孔・・・何らかの損傷で穿孔した消化管は切除する場合があります。

消化管吻合手術は、犬や猫の命を救うために不可欠な外科手術です。
ただし手術そのものも大変ですが、術後管理や合併症対策が成功のカギとなります。特に消化管吻合部位の離開は、細菌性腹膜炎などの致命的な合併症を引き起こす可能性があるので、こまめな管理とモニタリングが重要となります。

今回は消化管吻合手術に関するセミナーでした。今後の診察に行かせる様に、よく復習したいと思います!

リハビリセミナー🦴

2025年08月16日

こんにちは、看護師の石井です🐱

今回のリハビリセミナーは前回に引き続き後肢の筋肉について座学と実習で学びました!

今回は「腸腰筋」がテーマです。

腸腰筋は大腰筋という第2~7腰椎から小転子にかけて付いている細長い筋肉と腸骨筋という腸骨の内側に付いている小さい筋肉によって成り立っています。

腸腰筋の働きは股関節の屈曲、腰椎の安定をさせています。腸腰筋が萎縮してしまうと後肢が前に出てきてしまい、立位姿勢が崩れてしまいます。また伸展した時に抵抗感があったり、片足の萎縮などがあると挙上したりと症状が出てきます。

腸腰筋に対するマッサージのアプローチもいつも協力してくれている病院犬のルカちゃんに実践しました💪

筋肉を上から抑え、股関節の屈曲伸展をして筋肉が動くのを確認してゆっくり大きすぎない動きで10回ずつくらい揺らしていきます。萎縮していたりすると少し痛がる子もいるので様子を見ながらがやはり大事ですね😌

ルカちゃんは後肢の筋肉が少し衰えて来てしまっているので分かりやすかったですが、ぽっちゃりさんなどは少し分かりにくいみたいです😅

ルカちゃんもシニアなので少しでも長く楽しく歩けるようにマッサージが上手になれるように頑張ります👊

しつけセミナー🐶

2025年08月16日

こんにちは、看護スタッフの山下です🐶

先日しつけセミナーに参加をしてきました!

今回のテーマは「仔犬のお散歩デビュー」でした🐾

お散歩デビューの準備段階として大切なことは、お散歩グッズに慣れてもらうことです。

お散歩をするには首輪やハーネス、リードを装着する必要がありますが、慣れていない圧迫感にびっくりしてパニックを起こしてしまうわんちゃんもいます😵

そのため、まずはお家の中でお散歩グッズを身につけた状態でおもちゃで遊んだり、楽しいことをしながら慣れてもらうことが大切です☺️

そして次の段階として、リードなどを装着した状態で抱っこをしたままお外に出る、「抱っこ散歩」をすることで、お家とお外の環境の違いに少しずつ慣れてもらいましょう。

抱っこ散歩はワクチンプログラムが完了していないわんちゃんでも行うことができます🙆‍♀️

ワクチンプログラムも終了し、本格的にお散歩デビューとなったわんちゃんの初めてのお散歩の時は、安全の範囲内でお外探索を見守ってあげましょう!

抱っこ散歩の際もお散歩デビューの際も大切なこととして、刺激の少ない場所からお散歩を始めてあげることが重要です。

人通りの多い場所や、ドッグラン、イベント会場などはお散歩に慣れるまでは避けましょう。

わんちゃんが怖がりさんの場合は、無理にリードを引っ張ったりせず、自分から歩き出すのをゆっくり待ってあげることが大切です😊

お散歩は多くの人や物、他の家庭のわんちゃんなどたくさんの刺激で溢れています。

私自身もそうでしたが、初めてわんちゃんを出迎えた方はお散歩デビューに不安感を持っている方もいらっしゃるのではと思います。

わんちゃんも飼い主様もお互いが楽しくお散歩出来るように、ゆっくり無理のない範囲でお散歩に慣れていくことが大切です✨

愛玩動物看護師の輪

2025年08月14日

こんにちは!看護スタッフの宮本です。先日日本愛玩動物看護師会さん主催イベントにて愛玩動物看護師として、ER八王子に勤務されている高橋さん、オレンジペットクリニック/国際動物専門学校に勤務されている小島さんから講義を受ける事が出来ました。

高橋さんからは、動物高度医療救命救急センターの愛玩動物看護師として迷いながら働いている所。。。漠然と悩むのではなく看て、考える。

様子の変化にいち早く気付き、検査や数値の意義を今一度理解した上で、獣医師に報告する。その事の重要性を改めて考えさせられました。

小島さんからは、より良い動物看護を考える。国試勉強の際に出てきた動物看護過程の視点がいかに大切かを講義して頂きました。

どんな病気が院内で多いのか集計をとり、どんな病状だったのか、どんな処置をしたのか、振り返ってみる所からスタートしたそうです。なかなか真似は出来ない事ですが動物看護過程という私たち愛玩動物看護師ならではの視点。

私も突き進むだけではなく、時には立ち止まり、振り返り、相談し、より良くなるように現場に活かしていきたいです。

 

日々の悩みやもどかしさを日本全国でプロフェッショナルとして想いを持って働く、愛玩動物看護師の方々と話し合えてとても有意義な時間を過ごすことが出来ました✨

ペットロスセミナー

2025年08月09日

こんにちは!看護師の新井です!

 

先日、ペットロスについてのセミナーを受講しました。

動物とのお別れを迎えるときに動物病院としてできること、飼い主様がどのように看取ることで少しでも納得のいくお別れができるのかを考えました。

 

そもそもペットロスとは、「愛情や愛着の絆によって結ばれた、かけがえのない存在を喪失した時、感情、身体、認知、行動面などに起こる反応」とされています。

 

動物たちがどんな存在であるかは人それぞれですが、長い時間を共に過ごしてきたことで人と動物との間に「愛着の絆」というものが生まれます。これは、時間と空間を超えて永続するものされておりお別れをしてもずっとどこかにいてくれるように感じるとされるものです。

 

また、大切なものを失ってしまったときに感じる悲しみを「グリーフ」といいます。

これによって、睡眠障害や気だるさ、情緒の不安定、注意力散漫、社会との交流を避けるなど様々な変化が見られることがあります。

ですが、これはペットロスに伴い多くの人に現れる反応です。

 

このような反応を少しでも減らし、思い出を胸に前を向いて暮らしていくために

・納得のいく看取り方をすること

・悲しみを表現すること

・動物を亡くした悲しみや痛みに理解を持ってもらうこと

 

この3つが大切になります。

病気で亡くなってしまった子、寿命を全うした子、突然亡くなってしまった子いろんなお別れがあると思います。今回は先ほどの3つの大切な要素のうち「納得のいく看取り方をすること」に着目し、その中で看取り方の1つの例として「安楽死」について考えました。

安楽死とは、治療の見込みがなく苦痛を伴い、重度な運動または機能障害に陥ってる場合に苦痛から解放されるための死とされます。

安楽死と聞くとあまり良くない印象を持たれる方も多いかもしれません。もちろん、最後まで治療をするという選択も生きたいという動物の気持ちを尊重することができる方法だと思います。一方で、薬を飲んでも痛みが和らがないずっと呼吸が苦しく眠ることもできない等の症状が続く場合、安楽死を選択することは動物のためを思っての行動だと思います。

 

看取り方に正解はありませんが、お別れをするときのことを考えておくことでご自身が後悔しない、納得できるお別れができ、私たちスタッフも最大限の治療を行い、飼い主様との話し合いを重ねることでご希望に添えるお別れができると考えています。

 

そして、ご家族でもご友人でも、お別れした子との思い出をたくさんお話ししてあげてください。スタッフにしていただいても大丈夫です。

そうすることで、悲しみを受け入れることができ、また、誰かと共感し繋がりを感じることで前を向くきっかけとなります。

 

 

今回のセミナーを通して私ももっと、飼い主様に寄り添えるように日頃からたくさんコミュニケーションをとることが大切だと感じました。まだまだ未熟ですがこれからも頑張っていきたいと思います。

よろしくお願いします。

しつけセミナー

2025年08月08日

 

こんにちは。看護師の難波です🐈

 

先日、しつけセミナーに参加しました。

 

今回はwebでの参加で実際のトレーニングやパピークラスの共有をしたり、症例から検討したりしました。

 

カミカミしながら食べる好物中にちょっかいを出し、手に怪我をしたという事例がありました。

 

ご自身でできることとしては、
・好物中はちょっかいを出さない
(そういった状況をつくらない)
です。
ちょっかいを出し、噛まれるというのを続けていると、好物中に通るだけでも噛まれるということに発展してしまうかもしれません。

また好物中に噛むのを防ぐという練習にはなりませんが、
ご飯を守る防止として食べている最中にお皿にご飯を追加していくという方法もあります。
こうすることで、手が近づくことはごはんが取られることではない。
むしろ追加されていいことだと考えてもらいます。

 

 

とても良い情報収集の場になりました。適切なアドバイスが行えるよう勉強したいと思います。

歯磨きセミナー

2025年08月08日

看護師のいとうです。

歯磨きセミナーを受講しました。

今回はホームケアを中心にお話がありました、自宅で歯磨きを始めるコツとして、いきなり歯ブラシを持ちゴシゴシ磨こうとしないことです。

飼い主さんが磨くぞー!と意気込んだ顔をして見たことのない歯ブラシを持ちお口の中に突っ込んでくるという行為は感情のある動物さんたちにとってかなりの恐怖かもしれません。なので歯磨きのステップは、少しずつ動物さんが嫌がる前にヤメル、がポイントになってきます。

まずはお口をさわる練習で、動物さんが自分から飼い主さんの手に近寄ってくるように上手におやつで誘導するところからスタートです。

お口がさわれるようになったら、唇をめくってみる、唇がめくれるようになったら、歯ブラシを歯に当ててみる、1ステップをだいたい1週間から2週間くらいかけて行います。嫌がったらムリに進めず1ステップ戻ります。

特徴も性格もちがう子たちです、大切なのは飼い主さんも動物さんも負担なく毎日つづけていくことなのでいっしょにがんばりましょう。

外科セミナー

2025年08月06日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

先日、大阪で行われた「外科スキルアップラボ」に参加してきました!

 

今回は、2日間で、基本的な腹部軟部外科をマスターしよう!という試みの元、

肝臓、胆嚢、消化管(胃、十二指腸、空腸、大腸)、副腎と幅広い内容の手術を基本的なものから、発展的なものまで網羅的に学んできました✨

消化管の手術に関しては比較的実施することも多く、慣れた手技が多い一方で、

副腎の手術は手術例も多くなく、また手術リスクも高いものであるため、

こういったラボでの学習が、手術手技のスキルアップには欠かせないものなので、参加できてよかったです!

 

今回はその中でも、肝臓、胆嚢に関して少しお話します。

肝臓は、体の中で最も大きい腺構造といわれ、非常に多くの機能を有しています。

再生能力も高く、70%以上を切除しても生活には支障ない。とされています。

しかし、その分、多くの血管が肝臓には張り巡らされており、少しの手術手技の誤りであっという間に大出血を起こしてしまう。

そんな怖い臓器です。

また、血管にはある程度個体差があり、全く同じ構造ではありません。

そのため、当院ではCT検査を事前に行い、血管の状態や走行を事前に把握して手術に臨む。ということを行っています。

肝臓には多くの腫瘍が発生しますが、その中でも最も多いものが、肝細胞癌(いわゆる肝臓がん)です。

人と異なり、犬の肝細胞癌は比較的完治が望める腫瘍とされており、

多くが巨大な一つの腫瘤を形成する腫瘍です。

その腫瘍を摘出することができれば、再発率、転移率ともに高いものではないので、完治が見込める。というわけです。

犬の場合、肝臓は6つの葉に分かれていますが、それぞれを、左肝区域、中央肝区域、右肝区域に分けて手術で取り扱うことが多いです。

左肝区域が一般的には最も簡単とされていますが、

解剖学的構造をきちんと理解すれば、中央、右の肝区域でも安全に手術が可能です。

今回のラボでは、そういった肝臓の血管構造をしっかり理解することに努めました。

 

また、肝臓には胆嚢という消化酵素を貯めておく構造があります。

胆嚢からは胆管といわれる管が十二指腸まで伸びており、そこから胆汁を分泌しています。

しかし、この胆管が何かの原因で閉塞してしまうことがあります。

原因は様々ですが、なかでも腫瘍や胆石で閉塞してしまうと、内科治療での改善が困難となり、治療が難しいです。

そんな時は外科的に改善してあげる必要がありますが、その状態の動物は体調が非常に悪いことが多く、

麻酔をかけた治療も困難なことがあります。

そのため、以下に的確に素早く手術が行えるのか?が大切です。

今回のラボでは、そういった胆管に対する手術も学ぶことができました。

 

肝臓の数値が高い。黄疸がある。といった肝臓関連の症状は、

診断も治療も難しいものが多く、また、体調も急激に悪化していくケースがあるため、

もしお困りの際は、お早めにご相談ください!!

野崎さんセミナー

2025年08月01日

こんにちは!看護師の山口です🐕

先日新人として新人教育のセミナーを受けてきました。

今回のセミナーでは自分たちが教える立場になった時に教え甲斐がある人、教えたくなくなってしまう人などを実際に考えて書き出して交流をしました。

そうすることで今の自分たちがそうなっていないかなどを客観的に把握ができた気がします!

新人として3〜4ヶ月経っていますが今からでも治せるところがあれば治していこうと決意しました!

新人は覚えることたくさんあり、初めてのことが多いです。だからこそ、言葉に出すセリフは[疲れたー]、[めんどくさい]などのマイナス発言をすればその分マイナスの方に行ってしまうため、新人全員で《できる、大丈夫、余裕余裕》×3を唱えあって日々精進していく所存です!

応援よろしくお願いします!