画像診断セミナー
2026年02月04日
こんにちは。獣医師の田口です。
今回はエコーによる胃幽門部の描出について学びました。
幽門は臨床的に重要な部位です。誤食による胃内異物が閉塞しやすい場所です。また、幽門を描出することはその後に続く十二指腸、胆管、膵十二指腸静脈、膵右葉を描出するランドマークの1つにもなります。膵右葉は十二指腸の内側を並走してると考えられがちですが、十二指腸の背側を走行することも多々あります。これは膵十二指腸静脈の走行で判断することが出来ます。
胃は立体構造が複雑かつ個体差が多いので、幽門部は描出するのが難しい部位です。噴門部〜体部では体の左側でL字を呈し、幽門部のみ体の右側に位置します。胃軸は尾側に倒れてますが幽門部のみは頭背側に伸び、その後の十二指腸では再び尾側に伸びます。胃のエコー描出ではこの立体構造をしっかりと把握することが最も大切です。