画像診断セミナー
2026年02月20日
こんにちは、獣医師のサクマです!
先日、画像診断セミナーをしていただきました。今回のテーマは猫の肺疾患です。
猫の肺疾患は犬と違ってパターンが読みづらいのが最大の特徴です。
X線で「白い」からといって、原因を分布で推測するのは難しく、総合判断が必要になります。犬と猫では、肺炎や肺水腫のパターン・分布が大きく異なります。
<肺水腫の分布>
犬: 肺門部~後葉が白くなりやすい
猫: パターンがバラバラ(限局・多発・犬に似た分布など何でもあり)
<肺炎の分布>
犬: 腹側の大葉性肺炎が典型
猫: 多病巣性・小葉性の分布が多く、分布から診断しにくい
猫で肺が白く見えるとき、最初に疑うべきは心臓の問題であり、肺血管の太さや心陰影の形・大きさをチェックし、心不全が背景にあるか評価します。
猫に多い咳の原因はこの3つ。ただしX線だけでは区別しにくいことが多いです。
喘息:エアトラッピング(肺が過膨張)、好酸球性
慢性気管支炎:中高齢に多く、好中球性
気管支肺炎:感染性。X線が急速に変化するのが特徴
確定にはBALFなどの検査が重要です
また、間質性疾患や腫瘍は判断が難しいため線維化や腺癌は、肺炎や肺水腫と見分けにくいことも多く、画像だけでの確定は困難です。