腫瘍科
2019年12月20日
こんにちは☀️
獣医師の石井です🐱
先日、腫瘍科の研修で大学に行ってきました!
今回は、口腔内腫瘍のワンちゃんの診察がありました。
下顎の歯肉から腫瘍が出てきていて、
レントゲンを撮ってみると骨が溶けていました…
針を刺す細胞診の検査から悪性黒色腫(メラノーマ)が疑わしいという結果でした。
メラノーマは犬の口腔内腫瘍でよく見られる悪性腫瘍です。
悪性度が高く、転移率が約60%で、リンパ節や肺に転移します。
下顎リンパ節の転移チェックで、細胞診で腫瘍細胞がいないか確認しますが、
細胞診で腫瘍細胞がいない場合でも、半数に転移が見られると言われています。
肺の転移は、レントゲンで確認します。
メラノーマの基本的な治療は、手術で腫瘍がある部分の顎を取ります。
完全に取りきれていて、転移がなければ、完全に治すことができますが、
転移率が高く、目に見えないレベルで転移していることも多く、手術後、しばらくしてから転移が出てくることもあります😣
口腔内腫瘍は早く見つけてあげることが大切です。
お家で歯磨きの習慣があって、お口の中を見ていると早期発見しやすいので、
ぜひ歯磨き、頑張ってみてくださいね✨
写真は、先日、家族とご飯を食べに行った時のおっきなお肉🍖です!
おいしいお肉をいっぱい食べられて幸せでした♡