セミナー参加報告

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画像診断セミナー

2024年08月31日

こんにちは、獣医師の佐久間です!

 

先日、画像診断のセミナーを行なって頂きました。今回はレントゲン検査についてです。

 

レントゲン撮影のルールについて、教えて頂きました。レントゲン撮影の方向などの正しい表現や足の末端は下側になど、細かなルールについて学びました。また、レントゲン撮影時のローテーションを防ぐためにどうしたら良いかなど、綺麗に撮影するための方法を学びました。胸部は心臓を画像の中心におくために肩甲骨後縁を基準にし、腹部は横隔膜・肝臓〜股関節まで入れ、骨盤が左右しっかり合わさるように撮影します。

 

最後に、実際の症例の画像で異常初見を探しました。しっかり正常を知ること、主訴から何が疑われるか思い浮かべ、その場所をしっかり見ていくことが大事だと感じました。

 

画像検査は動物へのストレスになることなので、早く、正確に、綺麗な画像を取れるようにやっていきたいと思います!

しつけセミナー

2024年08月30日

みなさまこんにちは😌トリマーの猿田です🐒✂️

 

今月のしつけセミナーでは、

“動物病院での恐怖・ストレスを減らすために私たちができること”

について学びました😊

 

診察やトリミングの際、わかりやすく

病院なんてイヤ!触らないで!ガブっ!!!

と教えてくれる子もいれば、

ガチガチに固まって、されるがまま、、

の感情をすべて塞ぎ込んでしまう子もいます。

 

ですが、感情を塞ぎ込んでしまうタイプの子でもわんちゃんをよく見てあげると、実は”こわい””イヤだ”のサインをたくさん出してくれています。

 

わかりやすいサインで言うと、

・筋肉の硬直

・重心をうしろに下げる

・耳を後ろに傾ける

・鼻を舐める

・目を見開く、白目を出す

などなど、、

他にもたくさんありますが、一見おとなしくてお利口さんのように見えても、じつはわかりやすく感情を伝えてくれる子と同じくらいのストレスを感じ、それをサインとして出してくれているのです😌

 

そのようなサインに気づいてあげることができずトリミングや治療を続けてしまうと、攻撃的になってしまったり、パニックになってしまったりと、思うようにケアや治療ができず、病院にくること自体がストレスになってしまい、そんな我が子を見て飼い主様もストレスになり、、

と悪循環になってしまうのです😭

 

言葉を話せないわんちゃんにとって、”病院は怖い”というイメージがついてしまうのは仕方のないことかもしれませんが、私たちや飼い主様の小さな行動でわんちゃんのストレスを少しだけ和らげてあげることができます😌

 

たとえば、

・落ち着いた動き、優しい口調で話しかける

・横、うしろからのアプローチを意識する

・いきなり触らず、少しにおいを嗅いでもらう

などなど、、

トリミングでも、お預かりの際どうしても飼い主様から抱っこで受け取ってしまうことがありますが、飼い主様に私たちの膝にわんちゃんを乗せてもらうことも、ストレス軽減のひとつになるそうです☺️

 

また、わたしが今まで考えたことがなく少し驚いたのは、抱っこをした際リードがわんちゃんの体に触れていることも、わんちゃんにとってはストレスになることがあるそうです😳

なので、リードがわんちゃんの体に触れないよう首にかけておくと良いそうです!

 

毎日たくさんのわんちゃんをトリミングしていても感じますが、私たちの本当に小さな行動ひとつひとつで、病院やトリミングが好きになるか、苦手になってしまうのかを決めてしまいます😌

今月も学んだことを活かして、少しでも病院やトリミングのストレスを軽減させてあげられるよう頑張ります💪✨

実践では看板犬ルカに協力してもらいました😊

ですが、、ルカは怖がりさんとは程遠い性格の持ち主です🤣

 

 

 

救急セミナー

2024年08月29日

こんにちは。看護師の難波です。

 

先日、杉浦先生による救急セミナーに参加させていただきました。

今回はCPR(心配蘇生)について学びました。
2024年度にRECOVER(獣医療の世界的な心配蘇生ガイドライン)が改訂されたこともあり、去年と比べてバージョンアップされていました。

 

 

今まで胸部圧迫は両手を組んで行うこともありましたが、新しいガイドラインは猫や小型犬では圧が強くなり過ぎてしまうので片手で行うことを推奨すると改訂されていました。

 

自分は両手を組んでの練習が多かったので、片手でもしっかりテンポ、深さ、リコイルを意識して練習したいと思いました。
またCPA(心肺停止)時の判断、流れを改めて学び、より勉強が必要だと痛感しました。今後に活かしていきたいと思います。

 

 

 

また今年入社の1年目のスタッフは実際に人形を用いてCPRを実践しました。2分交代で音楽でリズムをとりながらの実践でしたが、2分は長く感じたや思っていた以上に疲れるといった声が上がりました。スタッフみんなで成長していきたいと思います!

飼い主セミナー💊

2024年08月27日

こんにちは!獣医師の佐久間です!

8/27に飼い主様向けにセミナーを行いました!
今回のテーマはお薬セミナー〜お薬の分割から投薬まで〜でした!

今回は4名の飼い主様に参加していただきました。すでにお薬を工夫してあげている飼い主様、まだ薬はあげていないが今後の事を考えて参加して下さった飼い主様とさまざまでした。

今回の内容は当院でのお薬を作る流れから始まり、薬の形状、分割の仕方や投薬方法などのレクチャーを行いました!
実際に分割していただき、お家でも出来そうと言ってくださる飼い主様もいらっしゃいました✂️

最後には投薬をサポートする製品の紹介を行いました。ここでは実際に飼い主様が行なっている工夫などを聞くことができ、飼い主様同士の意見交換の場にもなっていました!

インプルーブ外科セミナー

2024年08月24日

こんばんは、Dr.スゴウです。
木曜日から土曜日まで大阪で行われた外科のセミナーに参加してきました。

今回は胸部および心臓の外科と甲状腺や副腎といった内分泌器官に関する外科について学びました。

特に心臓外科では開心術や血管同士の間にバイパス血管を作る術式を学びました。
まさにブラックペアンの世界です!

いわゆるダイレクトアナストモーシスです!(今回は冠動脈ではなく、大動脈と肺動脈という血管を繋ぐ術式でした)

難易度がかなり高い手術で、実際に行うのは難しいなーと思いましたが、治療法を知れたというだけでも大きな収穫になったと思います。

研修が重なり休みが長くなりご迷惑をおかけしましたが
学んだ事を今後に活かせるように頑張りたいと思いますので今後ともよろしくお願い致します。

腹腔鏡セミナー

2024年08月22日

こんにちは、Dr.須郷です。
先日、自分の出身校である酪農学園大学で行われた腹腔鏡のセミナーに院長、久米と共に参加して来ました。

今回は肝臓、膵臓、腎臓、消化管の生検、膀胱、胃、副腎の手術に関して学んできました。
参加者それぞれのレベルに合わせてクラス分けがされていたのですが最終的には各クラス毎で行われてる内容を見ることができ、とても勉強になりました。

腹腔鏡手術はなんといっても術後の回復が早く、痛みが少ないのが最大のメリットです。

学んだ事を今後の診療に活かして行きたいと思います!

セミナー前に大学病院の見学があったのですが、下の写真は猫専用待合室からの風景です。
学内はとても広く緑がいっぱいで癒されます。
たまに牛舎からの臭いが風に乗って届きますが…
私は6年間をここで過ごせてとても幸せだったなーと暖かい気持ちになりました。

しつけセミナー

2024年08月20日

こんにちは。看護師の難波です。
 

先日しつけセミナーを受講しました。今回はトレーニング方法を学びました。

よく使われるトレーニング方法として3つ挙げられます。

1つ目は誘導法。これは食べ物やおもちゃ、手の補助を使用して目的の行動に導きできた時にご褒美をあげ褒める方法です。
誘導法にも2つあります。
誰にでも、安全に、失敗少ない方法としてルアートレーニング(マグネット法)があります。
フードを使用して鼻先をコントロールする方法です。
もう1つは手で圧をかけることで目的のかたちに誘導する身体的誘導法があります。こちらは体を拘束されたり、触られることが苦手な個体には向きません。

2つ目はキャッチングです。
これは目的の行動が出るのを待ち、行動をした時にのみ褒める方法です。犬がよくやる行動は比較的教えやすいです。褒めるタイミングがかなり重要で気長にやる必要があります。自発的行動なので定着が早いことが特徴です。

3つ目はシェーピングです。
これは目的の行動を決め、それに近づいたら褒め、ゴールに導く方法です。
褒めるタイミングがとても大事になり、人側に少しテクニックが必要になります。

教えたい行動によりトレーニング法をかえると良いです。

色々な方法からどうしたら伝わるかを考え実践したいと思います。

しつけセミナー

2024年08月19日

こんにちは。看護師の難波です。

先日、しつけセミナーを受講しました。今回はしつけの考え方を学びました。

犬は自分にとってその行動が得になるか損になるかで、行動頻度や行動発現が変化します。

叱るという行為は犬にとっては分かりづらく、誤解を招きやすいです。例えばトイレ以外の場所で排泄してしまったのを叱るとします。
犬はここでしたらいけないのだ!ではなく、排泄が悪いことなんだと理解してしまうかもしれません。
そうなると隠れて排泄するようになります。
また叱られることでは正解を教えることはできず、信頼関係の崩れや攻撃的になってしまうこともあります。

そのため褒めて教えていきます。
教えるポイントは
・してほしくない行動はさせない
・人が求めている行動をおしえる
・犬がわかるように褒める
です。
犬が分かるように褒めるというのは、いい子!という声がけはもしかしたら犬にとっては伝わっていないかもしれません。なので確実に伝わるごはんなどを使用します。

ご褒美のリストを作ると良いです。
犬が好きなもの(食べ物、おもちゃ、その他)をランキングをつけてあげていきます。
これは状況に応じて使い分けるためです。いつもよりその子にとって強い刺激があるのならば、いつものご褒美では弱いくなるためです。

改めて犬がどう理解するかということを考えることが重要だと感じました。

リハビリセミナー

2024年08月18日

こんにちは!看護師の前寺です🌼

先日のリハビリセミナーではシニアケアについて学びました。

筋量低下や身体機能が低下することを「サルコペニア」と言います。サルコペニアが起こる要因として1次性と2次性があります。1次性には加齢が関与しています。2次性には活動(寝たきり)、疾患(悪性腫瘍など)、栄養(吸収不良)が関与しています。

サルコペニアは周囲長測定や散歩の長さ、活動性の低下(台に乗らなくなったなど)で判断します。

当院では、シニアケアとして筋肉量維持のためにリハビリに通っているわんちゃんもいます。気になった方はスタッフにお声がけ下さい!

VES年次大会in北海道

2024年08月17日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。
先日は大きな台風が近づいてきました。
停電などの被害にあわれた方、大丈夫でしょうか?
今後も気を付けていく必要がありそうですね…。

先日、北海道で行われた学会に参加してきました。
麻酔や集中管理にかかわる学会だったのですが、初開催となった今回のテーマは『呼吸管理』でした。
いくつかセッションがありましたが、
①犬や猫の肺炎
②症例検討
③挿管管理
④挿管時のピットフォール
⑤ARDSと肺炎
が今回のセッションでした。

その中でも、①犬や猫の肺炎のお話をさせてください。
『肺炎』という診断名は、比較的よくつけられますが、よくわからないから全部肺炎。と診断されていることも多いです。
肺炎は、感染性肺炎(主に細菌)、誤嚥性肺炎、間質性肺炎などに分類されます。
感染性肺炎はどの子でも起こりえる疾患ですが、多くの場合は、膿は少し重いので、レントゲン検査では、下方向に変化が強く生じることが特徴です。
誤嚥性肺炎は特に高齢の動物で起こります。口の中の細菌が原因になってしまったり、嘔吐したものを吸引してしまうことで生じます。手術後に起こる場合や、発症の直前に嘔吐などの兆候がある場合が多いです。これも、感染性肺炎と同様に、レントゲン検査では下方向に変化が出てくることが多いです。
ただし、誤嚥の場合は、寝ている向きや姿勢によっても吐物が流れる方向が異なるので、一概に下方向とは言えず、
中には片側だけ。というような分布をします。
肺炎の中でも、一番難しい病気が『間質性肺炎』です。
間質性肺炎、あるいは間質性肺疾患は、様々な病気の総称です。
人では、特発性肺線維症、好酸球性肺疾患、過敏性肺症など多数の病気が分類されます。
診断には病理検査(肺を一部切り取って検査)や、気管支内視鏡検査が必要ですが、そのどれも麻酔が必要であり、
多くの施設では実施が難しいことが現状です。
そのため、動物では人ほど病態が解明されておらず、診断、治療ともに非常に難しい病気です。
いくつか動物でもわかっている病気もあります。

・特発性肺線維症(IPF)
ウェスティーに好発することが知られている疾患です。
人では予後が非常に悪い病気で、治療困難ですが、ウェスティーの場合は、人と病態が異なることが多く、
同じ診断名がついていますが、ステロイド治療でやや改善することもあり、寿命も人ほど短くありません。
一方で、猫でも好発しますが、猫では病態が様々で、肺癌との関連が示されているものもあり、
予後は要注意な疾患です。

・通常型特発性肺炎(UIP)
ペキニーズで好発することが知られています。
人と同様に有効な治療法がなく、予後が非常に悪い疾患です。
中央生存期間も40日程度と報告されています。

・特発性器質化肺炎(COP)
レントゲン検査での病変は派手だが、人、動物ともにステロイドに対する反応がとても良く、著効する。
間質性肺疾患では珍しく、『治る』間質性肺疾患ともいわれる。

難しいとされる間質性肺疾患ですが、近年はCT検査で特徴的な所見を認めることもあり、
徐々に診断される機会が増えています。
ただし、呼吸が苦しい動物に対しCT検査をすることも容易ではなく、設備や技術が必要です。
ですが、呼吸困難な動物では、治療の遅れが致命的な結果を招くこともあります。
当院でも、非典型的な所見を持つ動物では、極力CT検査を行い、早期診断に努めています。

もちろん、苦しいという症状を起こす病気は、心臓病や貧血など様々ですので、
呼吸器以外の多角的な視点の検査は必須です。
何かお困りのことがあれば、スタッフまでお気軽にご質問ください。