セミナー参加報告

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眼科セミナー

2024年10月16日

こんにちは、獣医師の今井です。

先日眼科セミナーを受講しました👁️
今回のテーマは点眼薬でした。

私たち人間もドライアイ対策や眠気覚ましとして点眼薬(いわゆる目薬)を活用しますが、動物たちの眼科でも検査や治療のために欠かせないお薬になります。

自宅でワンちゃん猫ちゃんの点眼をするのをなかなか難しいと感じる方も多いかと思いますが、いくつかポイントがあります!

①点眼薬を動物の視野の後ろ(後頭部)から近づける

②眼の中央ではなく、白目の部分に滴下する

③眼から溢れた分はしっかり拭き取り、皮膚炎や脱毛、痒みを防ぐ

また、点眼薬の種類によっては冷蔵や遮光など保存方法にも規定があるのでご注意ください💡

眼科セミナーは今回の受講で折り返し地点なので、しっかり復習して診察に役立てていきたいと思います!

リハビリセミナー

2024年10月14日

こんにちは!看護師の田村です。

小笠原先生のリハビリセミナーに参加させていただきました。
前回に引き続き加齢に伴うサルコペニアについての内容でした。
まずサルコペニアを判断する基準として、
・全身状態・病歴、治療・投薬、サプリ・食事内容や量・日常動作 の確認を行います。更に、運動器、神経学的評価、姿勢や運動、動作の評価を行ってサルコペニアを判断していきます。
加齢に伴うサルコペニアは完全に予防したり、元に戻すことは不可能とされているため、進行を遅らせることを目的とし、①食事で摂取するたんぱく質を増やす②適度な負荷をかける運動を行います。
①たんぱく質摂取量
若齢〜成犬より50%多く必要とされる報告もあったそうです。
実際に過去のデータでも45%たんぱく質含有フードの方が14%含有フードより筋量低下が有意に少なかったとの研究結果もあり、適切なたんぱく質の摂取の必要があることが分かります。
②運動では負荷が大きい運動と小さい運動を取り入れてバランス良く行います。
負荷が大きい運動では、
・ジャンプや階段の昇降・引っぱり運動・歩腹前進
負荷が小さい運動では、
・立位でのサイクリング運動・お手・犬座↔︎立位・体重移動
などを組み合わせて行います。
また、サルコペニアの要因となる加齢の進行を加速させる要因として、
・ストレス(吠える、分離不安など)
・環境(騒音、多頭飼育での他の子との関係性など)
・遺伝
・合併症
・栄養不足
・運動不足
が挙げられています。
すぐにできる対策としても、生活環境の見直しを行うことが大切です。
その上で、適切な運動と栄養(たんぱく質の摂取)をしてサルコペニアの進行を遅らせる取り組みを行っていきましょう。
リハビリの専門外来でもシニアケアについてご相談いただくことも可能です。
事前予約制となりますので、希望の方は当院までご連絡お願いします。

口腔外科セミナー

2024年10月14日

こんにちは、獣医師の森本です。

先日、院内で行われた口腔外科セミナーに参加しました。

今回は様々な歯の異常について学びました🦷

普段、遭遇する機会が少ない疾患や歯の異常を見た目の写真や歯科のレントゲン写真を踏まえて教えていただきました。

中には人生で一度経験するかどうか分からないようなものもあり、とてもためになりました✨

今回のセミナーを受けて歯の異常を見た時に考えなければいけない病気の選択肢が増えたので、より見落としのない診察ができる気がします!

インプットばかりではなく、アウトパットできる機会を逃さないように精進したいと思います❗️

超音波セミナー

2024年10月12日

こんにちは。動物看護師の石毛です。

 

第3回の超音波セミナーを受講しました。

今回は肝臓、脾臓、腎臓、膀胱でした。

学生の頃には習わなかった解剖から学べることができ、まだまだ勉強は必要ですが体の内側から学ぶことでどこでどういったことが起きてるのか理解を深めることが出来ました。

実際に超音波を看護師が行うことはないですが、先生は今ここの臓器を見てるんだ、次はここを見るのかな?と日々の診療で少しずつ学んでいきたいです☺️

眼科セミナー👁️

2024年10月03日

こんにちは、獣医師の佐久間です!
先日、眼科セミナーに参加してきました。今回のテーマは眼科検査でした。

犬の眼科疾患の多くはそれぞれの品種に認められた遺伝性疾患とされており、ほとんどが2歳齢未満で発症しています。人気のあるダックスやプードルは眼科疾患が多い犬種とされています。毛色や年齢、性別によってなりやすい疾患はさまざまです。これらの疾患を見逃さないために検査の流れを学びました。

1.外貌検査
眼球周囲の腫脹がないか、突出・陥没、左右の大きさに違いがないか、目ヤニ、デキモノの有無を確認します。

2.威嚇反応
まぶたを正常に閉じることができるかを確認します。

3.対光反射
目に光をあて、瞳孔が正常に収縮するかを確認します。直接対光反射、間接対光反射から、網膜、神経の疾患があるか検査します。

4.シルマーティアテスト
涙の量を調べる検査で、ドライアイがないか確認します。

5.フルオレセイン染色
目に染色液を垂らし、角膜に傷があるかどうか確認します。角膜上皮に傷がある場合は染色されますが、傷が深すぎると染色されないこともあります。また、鼻からその染色液が流れてくるかで、鼻涙管の通りも評価できます。

6.眼圧検査
緑内障などがある場合は眼圧が高くなります。眼圧は興奮や保定の仕方で数値が変わってします繊細な検査です。

7.スリットランプ検査
角膜、虹彩、水晶体を矢状断面で確認します。前眼房にフレアがないか、水晶体の変位、混濁がないか検査します。白内障の程度はスリットランプ検査で評価します。

8.眼底検査
網膜の血管、色素、タペタムの状態、視神経乳頭を確認します。眼底の構造は犬種、年齢によってさまざまで、血管が蛇行している犬種、若齢だと色素が薄いことなどがあります。

眼科疾患を診ていく上で、限られた時間の中で的確な検査ができるように精進してきたいと思います!