セミナー参加報告

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皮膚科セミナー

2024年11月26日

こんにちは、獣医師の今井です。

先日皮膚科セミナーを受講しました。今回のテーマは“こころと皮膚”ということで、精神面が関与する皮膚病変について学びました。

細菌やカビによる感染症、ノミや食物によるアレルギー性皮膚炎、脂漏やシワなどの体質による皮膚トラブルなど…動物の皮膚病には様々な原因がありますが、精神的にストレスを抱えた場合にも脱毛や掻破痕(皮膚の表面が抉れた状態)が見られることがあります。

・膀胱炎や脊椎の疾患が隠れていて、その痛みからくるストレスを緩和しようと、身体の一部を掻いたり舐めたりする

・脳の病変やホルモンの関与

・暇な時、構ってほしい時、環境の変化でストレスを感じている時に舐めたり噛んだりする行動が癖づいている

このように、一括りに「ストレスによる自傷行為の結果、脱毛箇所や傷が出来ているのではないか?」と思ってもその根本にある原因は様々です。診察室で患部を診させていただくだけでなく、普段の行動をよく知るご家族からお話を聞かせていただければ大変ありがたいです!
気になる症状がみられたらお気軽にご相談ください🐶🐱

 

 

画像診断セミナー

2024年11月24日

こんにちは。獣医師の山﨑です。画像診断セミナーで今回は胃について学びました。

 

胃は噴門部、胃体部、幽門部でそれぞれ疑うべき病気が異なります。噴門部では平滑筋腫、肉腫、胃体部では胃炎や腺癌、リンパ腫、幽門部ではGISTら腺腫、好酸球性硬化性線維増殖症などになります。

超音波検査では層構造を意識し、それぞれの特徴を知ることで変化を見つけることができます。噴門部では筋層の変化、胃体部、幽門部では粘膜層の変化、リンパ節、内部構造を中心に考えていくことでどのような病気かを推定し治療方針を決めていきます。

リハビリセミナー💪🔥

2024年11月15日

こんにちは、看護師の泉山です!

先日リハビリのセミナーがありました。

今回は筋トレ前のストレッチは効果が減るということについてお話します!

 

今まで私は運動前にストレッチをすることが当たり前だと思っていましたが、それは逆効果だったのです!怪我の予防としては効果はありますが、筋肉を動かすという意味ではストレッチをやりすぎると効果が減ってしまいます。

 

筋トレ前のストレッチをすることで、
①筋肉をまとめて動かす「運動単位」が一部しか働かなくなる
②筋肉の「粘り」が低下する
③筋肉の血流が乏しくなり、疲労物質を除去しきれず疲れやすくなる
などが挙げられます。

しかし、ストレッチは上手く行うことでプラスの働きがあります。
1つの筋肉に対してストレッチを30秒以内で行うと、怪我の予防や運動パフォーマンスの向上が期待できるのです💪🔥

 

運動や筋トレ前にぜひ意識してやってみて下さい!

循環器セミナー

2024年11月10日

こんにちは、獣医師の江木です。

 

先日の循環器セミナーは、肺高血圧症の診断と肺血管拡張薬の使い方についてでした。

 

肺高血圧症の原因には様々なものがあり、それを特定することが大切であり、その病態により薬の効きやすさが違うことを学びました。

 

実習では健常犬に協力してもらい、実際に肺血管の描出、肺動脈収縮期圧の測定、右室流出路血流波形をだすことを実践しました。

 

実際だと、肺高血圧症により呼吸状態が悪くなってから病院を受診する動物たちも多いため、迅速に対応できるよう、日々トレーニングを積んでいきたいと思います!

 

皮膚科セミナー

2024年11月10日

こんにちは、獣医師の今井です。

先日、院内で行われた皮膚科セミナーを受講しました。今回のセミナーは病院スタッフ全員で受講し、前半は先生がスタッフからの質問(日頃の業務の中で感じる疑問、悩みなど)に答えてくださり、後半は皮膚の病気である膿皮症や可能性外傷性皮膚炎について講義していただく形式でした。

ワンちゃんのお手入れをする際に使うシャンプーには、フケを取る薬用シャンプーや保湿効果のあるセラミド配合シャンプー、皮膚病の治療に用いられるノルバサン・マラセブシャンプーなど様々な種類があります。

複数のシャンプーを併用する場合には、先に薬用シャンプーを使ってフケや汚れを取り、その後にセラミド配合シャンプーでの保湿、またはクロルヘキシジンの入ったシャンプー(ノルバサンやマラセブ)を使うのが効果的です!ワンちゃんの皮膚のpHは中性〜弱アルカリ性ですが、犬種によっても多少違いがあり、シャンプーの泡立ちもそれに伴い変わるそうです。ちなみに脂っぽい皮膚の犬種としてはフレンチブルドッグなどが知られており、弱酸性です。

夏場と比べれば、発汗や蒸れ(特に耳の中など)を原因とする皮膚トラブルは落ち着いてくる気候になってきましたが、気になる症状があればお早めにご相談ください!

接遇セミナー11月6日

2024年11月10日

こんにちは!愛玩動物看護師の岩國です。

先日行われた接遇セミナーの報告を致します。

今回のテーマは、【頼るスキルを身につける 】です。

ミズノ動物クリニックは30人を超えるスタッフで構成されておりだいたい約半数が同日に出勤しています。そんなチームとして医療を提供する上で欠かせないのが「頼る」ことです。

診療のみならず、入院管理や薬剤調合など多岐にわたる業務内容は決して1人で行えるものではありません。

そのためスタッフ個人の力を最大限生かすためには、お互いに補い合って働く必要があります。

しかし実際の現場では、多忙な状況の中で誰かに頼ることは勇気が必要なものです。迷惑にならないか、仕事ができないと思われるのではないか、そんな根拠の無い不安に駆られて躊躇してしまうかもしれません。自分が余裕のない状況であるほど悪い方へと考えてしまうものです。

今回のセミナーは「頼る」を知ることでそのハードルを下げることを目的としていました。

 

そもそも、頼ることは悪いこと?

頼られる側の目線から考えると、頼られることは決して悪い印象を受けません。

頼りにされた!という実感はより仕事への意欲となり、頼る-頼られることはより良い組織の関係性を構築する一助となります。

 

上手な頼り方とは?

誰かに頼りたい時、忘れてはいけないのは相手への配慮です。相手の状況も加味したうえで声をかけ、最後には感謝を相手に伝わるよう言葉にすることです。

何かを頼みたいけど相手に上手く説明できない…そんな経験をしている方も少なくないと思います。かく言う私も、もっと簡潔に伝えて欲しいと幾度も指摘を受けておりました。

そんな中取り上げられたのがSBAR。

situation background assessment recommendation の頭文字です。

何があって どんな背景を持ち 自身の考えを基に 提案するといった具合で、相手へ状況理解と依頼を簡潔に行うことができます。

ディベートを通して、身内や友達の会話を例にとると分かりやすいと気づきました。

〇〇で卵が特売だって!

でもおひとり様1パックまでなんだ…

せめて2パックは確保したい。

良ければ一緒に来てくれない?

日常の中で割と自然にできている数十秒のやり取りが、仕事の中だと上手くまわっていないことに気付かされます。

私はこの講義を通して、頼ることへ対する苦手意識が少し改善されました。SBARの話し方も実践を通して自然なものに仕上げたいです。

今は頼れる先輩方に支えられて日々を過ごしていますが、いつか頼りあえるチームの一員になれるよう今回の講義内容を活かしていきたいと思います。

JAHA年次大会

2024年11月09日

こんにちは、獣医師の今井です🐇

先日2024年度のJAHA年次大会に参加してきました。
私は今回が初めての参加だったのですが、獣医師向けの症例検討会や看護師さんの採血、バンデージ(いわゆる包帯。創傷部位の保護や、整形外科疾患での固定に用いられます。)の手技を競うコンテストなど、盛り沢山の大会でとても充実していました。
当院からも獣医師と看護師の先輩方が症例発表と看護技術コンテストにエントリーされていて、多くの人が見ている中で堂々と発表されていて感動しました✨
今回の大会で得られた知識や考え方を、日々の仕事に活かしていければと思います!

歯科セミナー

2024年11月09日

こんにちは、獣医師の佐久間です。

 

今回のテーマは唾液腺です。

 

唾液腺は大唾液腺(耳下腺、下顎腺、舌下腺)と小唾液腺(頬骨腺、舌下腺、臼歯腺など)があります。

唾液腺疾患として多いのは悪性腫瘍、唾液腺炎ですが、臨床的によく遭遇する疾患として唾液瘤があります。唾液瘤は唾液腺または導管の傷害により唾液が漏出し、周囲組織内に貯留した状態であり唾液腺の摘出によって治療します。

 

唾液腺はよく下顎リンパ節と間違えられることが多く、正確に触診・診断することが大切です。

日頃の身体検査からリンパ節の位置・大きさを覚え、リンパ節・唾液腺の腫れを見逃さないようにしていきたいと思います。

超音波セミナー

2024年11月08日

こんにちは。動物看護師の石毛です。

 

今回は超音波セミナーの4回目を受講しました。

今回は副腎、消化管、膵臓の超音波画像の出し方でした。

副腎を超音波で映し出すと、落花生🥜の形に似てると言われています。

落花生の形は黒く映るんですが周りは白っぽくなっているそうで、次超音波で副腎を先生がみるときは私もそういう見え方になるか楽しみです☺️

 

消化管はいまだに順番があやふやになってしまう時があるので、超音波をみる上で解剖学はとても大切になってくるのでしっかり学び直したいと思います!

JAHA年次大会2024

2024年11月07日

こんにちは。獣医師の山﨑です。

 

この度11月の2日、3日にJAHA日本動物病院協会年次大会2024に参加してきました。

 

今年は会場ごとに様々な議題で講演や実技コンテストが行われました。また普段はなかなかお話しする機会が少ないのですが、獣医療を支えて下さっている企業や関係者の方々、多くの動物病院の方とお会いすることができました。

 

その中で動物の病気についてだけでなく、人と動物にとってより良い社会を目指すために必要なこと、病院でチームとして治療をしていくうえで大切なことなどより広い視野で自分の立場を考える機会になりました。

 

もちろん獣医師として正しい知識をもち、診断し、治療をしていくことはとても大切です。ただそのためにも社会人として、人として共に仕事をしていく人達や飼い主様と接していくことがより良い診察や正しい診断につながっていくと思いました。