セミナー参加報告

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皮膚科セミナー

2025年07月06日

こんにちは、看護師のなわいです!

 

先日村山先生の皮膚科セミナーを受講させていただきました。

 

症例の相談を始め、問診の取り方や新薬のご紹介、院内感染を防ぐための清掃方法などを教えていただきとても勉強になりました!

 

中でも去年発売された犬のアトピー性皮膚炎に使用されるゼンレリアは、投薬初期から1日1回で内服できることが特徴との事!

 

アポキルだけでは痒みがコントロール出来なかったり、1日2回の投薬が難しい場合などご検討いただくことが多いようです。

 

最近気温も上がり、皮膚のトラブルが増えてくる頃かと思います💦何かお困りのことなどあればスタッフにお気軽にご相談ください!

救急セミナー🚑💨

2025年07月04日

こんにちは!獣医師の山野です!

先日救急セミナーを受講しました🚑

今回のテーマは糖尿病性ケトアシドーシスと高浸透圧高血糖症候群についてでした✍️

 

糖尿病性ケトアシドーシスも高浸透圧高血糖症候群も糖尿病の犬や猫で起こる救急疾患です🚑

食欲が全くなく、嘔吐、ふらつきなどが見られ、重症化すると意識が朦朧としていたりします。

 

まずは糖尿病性ケトアシドーシスの病態から。

そもそも糖尿病とは、インスリンと呼ばれる血糖値を下げるホルモンが欠損していたり、効きづらくなっているせいで、高血糖状態が常に続いてしまう病気です。

糖尿病の治療がされないまま高血糖状態を放っておいたり、糖尿病の状態で他の病気を併発して調子が悪くなってしまうと、元々効きづらかったインスリンが全く効かなくなってしまいます。そうすると、体は糖の代わりに脂肪をエネルギー源として使うようになってしまい、脂肪の老廃物である”ケトン体”というものを過剰に生成してしまいます。この”ケトン体”が多量に出来てしまうと体の血液が酸性化します。この状態を糖尿病性ケトアシドーシスといいます。

血液が酸性化すると心臓や神経伝達の機能が落ち、ミネラルバランスも崩れ、薬も効きづらくなるなど、いい所が全くありません”🤷‍♀️゛

 

次に、高浸透圧高血糖症候群について。

この病気は英語でHyperosmolar Hyperglycemic  Syndromeといいます。Hi-Hi Syndromeとかに略すと可愛いなーて感じなのですが、病態は全く可愛くありません🥲

この病気になると生存率35%と極端に低くなります。糖尿病の患者に極度の脱水が認められることで発症します。基礎疾患として腎不全や心不全があると、見た目には見えないところでどんどん脱水が進んでいます。その結果、排尿量が少なくなり、最終的に尿に糖が排泄できなくなります。そうなってしまうと、体の中は超高血糖状態となり、あらゆる細胞から水を引き込んでしまうので、細胞の機能が落ちてきてしまいます。特にダメージを受けやすいのが脳神経細胞なので、高浸透圧高血糖症候群は昏睡状態に陥ることが多いです。

 

治療は

①脱水を補正するために点滴する

②ミネラルバランスを調整する

③インスリンを徐々に開始する

です。

糖尿病性ケトアシドーシスの治療反応はわりといいですが、基礎疾患に心不全や腎不全があるため高浸透圧高血糖症候群の治療はとっても難しいです😞

 

もし自分のお家の子が糖尿病になってしまい、食欲が全くなくなったり、ぐったりしている場合はかなり緊急度が高いと思っていただければと思います‼️

変だな、と思ったら病院にご連絡お願いいたします🏥

 

 

 

画像診断セミナー

2025年07月02日

こんにちは!獣医師の山野です!
先日X線検査の撮り方について実習を受けました✨️

X線とは、体の中の骨や臓器を写す検査のことです。
X線を撮るといっても場所により様々な撮り方があります👀
動物で1番多く撮るのは胸や腹のX線検査です。
胸を撮る時は心臓と肺をしっかり見たいので、前足をしっかり引っ張って胸に被らないようにして撮ります。この時背が曲がっていると左右対称にならないので前と後ろを引っ張り合うようにして撮影すると正確なX線写真が撮れます📸
また、腹の時は、後ろ足をしっかり引っ張って被らないようにします。このとき骨盤を揃えるようにして撮影すると綺麗に撮れます✨

しっかり綺麗に撮れた写真は正確な評価が出来るので診断に直結します🤩
正確なレントゲン写真が撮れるように頑張ります💪

フード学セミナー

2025年07月02日

こんにちは!看護スタッフの山口です。
今日はペットフード学第3回を受講しました。
手作り食と療法食について学びました。
手作り食をしている方は全体の約5%(犬)、約1.1%(猫)しかいません。しかし、手作り食に興味のある飼い主様は70〜80%ほどいらっしゃいます。ペットフードのメリットは利便性、一貫性、コストに優れていますが手作り食ではペットに愛情表現ができる、不安からの解放、罪悪感からの解放などのメリットがあります。手作り食では栄養がしっかり取れているかなどではかなり難しいところです。もしチャレンジしてみたい方がいらっしゃれば日本食品標準成分表(八訂)と、AAFCOを参考にして栄養バランスを気にして作ってあげてください!
ペットフードでは国が決めたペットフード安全法という仕組みがあるためほとんどが安全で栄養も充分になっています!中には添加物が怖いという方もいますが実際に添加物が添加されないとヒトにおける食品危害の危険ランクでは食品媒介性疾患の相対的リスクが最も高くなり、添加物に関連したリスクの約10万倍となることが明らかになっているため無添加にするのも考える必要があるなと感じました。
日本の療法食では栄養基準は存在せず、また市販製品をチェックする体制も整備されていないが獣医さんたちが効果あると決めて病院で使い始めてやっと療法食として認められるのが日本です。療法食とは栄養成分の量や比率が調整され、特定の疾病又は健康状態にあるペットの栄養学的サポートを目的に獣医医療において獣医師の指導のもとで、食餌管理に使用されることを意図したペットフードであります。
ペットフード、療法食、手作り食など現在たくさんの商品などがあります。そのため種類が多すぎてわからない場合や代替になるものなど提案できるかもしれないためわからないことなどがあれば遠慮なく聞いてください!私たちも気軽に聞いてもらえるような雰囲気作りや勉強を日々していきます!