セミナー参加報告

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リハビリセミナー

2025年07月12日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、小笠原先生のリハビリセミナーを受講しました。今回も実践形式で、病院犬のルカちゃんに手伝ってもらい、シニア期の子に対するアプローチ、中臀筋のマッサージを学びました。

 

まず始めに一般身体検査です。今までのセミナーでも行ってきましたが、前回からの変化を調べます。歩様検査、起立時の姿勢確認、大腿部の筋量測定、固有位置感覚の確認、四肢の関節の屈曲と伸展の制限確認を行いました。シニア期の子なので、維持できているか?を軸に検査していきました。

 

 

今回は股関節の筋肉の1つ、中臀筋という筋肉のマッサージ方法を教わりました。中臀筋は股関節の伸展、後肢の後引・外転に関与する筋です。大腿骨頭切除という手術をした子や、股関節の関節炎がある子は、この筋肉を触ると痛がる子が多いそうです。

 

 

腸骨翼と大転子という骨を触ってそこをランドマークとし、中臀筋を探します。後肢を曲げた状態だと中臀筋が緩んだ状態になるため、後肢を軽く曲げた状態で、腸骨翼の少し下の部分に親指を当て、反対側の手でその親指を押しながらマッサージします。これは中臀筋をしっかり捉え、逃げないようにするためです。ゆっくりと指圧を繰り返しながら行うのですが、その力加減が難しかったです。シニア期の子はこの中臀筋が薄くなっている子が多いらしく、ルカちゃんも薄くなっていました。この筋肉が硬くなったりすると歩行にも影響が出るため、改めてマッサージの必要性を感じました。

 

 

マッサージ・筋膜リリースの手技は、コツを掴まないと難しいなと感じましたが、ワンちゃんたちのQOLがかなり上がると実感しています。たくさん実践し、手技を習得したいと思います!

 

 

今回もルカちゃん、頑張ってくれました✨