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画像診断セミナー

2025年07月29日

こんにちは!獣医師の山野です!

今日は胸部のX線検査を学びました😎

 

X線検査とはX線という放射線を使って体内の構造を画像として映し出す検査方法です。

X線は、体を通過する性質を持ちますが、骨などの硬い組織では通過しにくく、白く写ります。一方、空気や柔らかい組織(筋肉・脂肪など)は通過しやすく、黒っぽく写ります。

金属、骨、筋肉、脂肪、ガスの順で白→黒になっていきます。

胸部のX線検査では、肋骨や胸椎などが最も白く、心臓や胸周囲の筋肉、心臓からの血管や肺血管、ガスを含む肺野や気管の順で、白→黒になっていきます。

 

X線で写る心臓はあくまで筋肉の塊として写っているので、心臓の中がどうなっているかまでは分かりません。ただ、心臓に問題があると、心臓が大きくなる傾向があるので、どこの場所が大きくなっているかで心不全の兆候を予測することができます。

X線で写る心臓は丸型をしているので、時計の文字盤を使って、心臓の構造がどこに位置しているかを表します。

真正面から見た時、1-2時は肺動脈、2-3時は左心耳、3-6時は左心室、6-10時は右心室、10-11時は右心房、11-1時は大動脈、真ん中に左心房があります。

左心不全と右心不全があった場合は、2-3時と6-10時の心臓が少し尖って見えるので、丸型から逆三角形の形に変化します。また、動脈管開存症の場合は11-1時が尖るので細長く変化します。左心不全が強いときは真ん中の左心房がはっきり見えてくるので丸が重なってみえることもあります(ダブルオパシティサインといいます)。

このように心臓だけでもよくよく見ると色んなことが分かります✨️

 

今回は胸部X線検査を学びました!

明日からしっかり診断に活かして生きたいです💪