CTセミナー
2025年07月27日
こんにちは、獣医師の今井です。
先日、CTセミナーを受講しました。今回のテーマは脾臓、膵臓、副腎でした。
◯脾臓
脾臓は麻酔下では薬の影響で大きくなるため、サイズの評価はCT検査ではなく超音波検査で行うことが多いです。CT検査では脾臓の形に変形はないか、腫瘤はないかを主に評価します。脾臓に発生する腫瘤性病変には血腫、結節性過形成、悪性リンパ腫、転移性腫瘍、血管肉腫、骨髄脂肪腫、組織性肉腫、髄外造血などがあります。このうち、良性の病変である過形成、血腫、髄外造血は類似のCT所見を呈するためこれら3つの鑑別は困難です。
◯膵臓
膵臓のCT読影時には、膵臓の形や大きさの評価、膵管拡張の有無、腫瘤の有無を確認します。主膵管が拡張する原因としては、膵臓の萎縮、加齢性変化、慢性膵炎などがあります。
◯副腎
副腎のCT読影では、副腎腫瘤の良悪性を鑑別するポイントとして周囲臓器への浸潤の有無、辺縁不整の有無、内部CT値が均一であるかを評価します。
座学の後に画像データを使った実習を受講しましたが、膵臓の視認が難しく手間取ってしまったので、時間をかけずに評価できるようにしていきたいです💦