循環器セミナー
2025年07月16日
こんにちは、獣医師の今井です。
先日院内で行われた循環器セミナーを受講しました。今回のテーマは僧帽弁閉鎖不全症の診断についてです。
犬と猫では発症の機序が異なり、犬では
①僧帽弁の粘液腫様変性
②僧帽弁の逸脱、腱索断裂
③僧帽弁逆流
1→2→3の流れで発症することが多いです。
診断には心エコー検査が有用で、僧帽弁そのものの形態や血液の逆流(左心房-左心室を通る血流に色をのせて描出)を評価するだけでなく、左心室の内径や、左心室に入ってくる血液の流速を測定し評価します。
僧帽弁閉鎖不全症にはステージ分類があり、ステージB2以上の子は治療介入の必要があります。
病気の早期発見のために、若齢の子は1年に1回、シニアの子は半年に1回の頻度で健康診断で心エコー検査を受けることをおすすめします!