皮膚科セミナー
2024年11月26日
こんにちは、獣医師の今井です。
先日皮膚科セミナーを受講しました。今回のテーマは“こころと皮膚”ということで、精神面が関与する皮膚病変について学びました。
細菌やカビによる感染症、ノミや食物によるアレルギー性皮膚炎、脂漏やシワなどの体質による皮膚トラブルなど…動物の皮膚病には様々な原因がありますが、精神的にストレスを抱えた場合にも脱毛や掻破痕(皮膚の表面が抉れた状態)が見られることがあります。
・膀胱炎や脊椎の疾患が隠れていて、その痛みからくるストレスを緩和しようと、身体の一部を掻いたり舐めたりする
・脳の病変やホルモンの関与
・暇な時、構ってほしい時、環境の変化でストレスを感じている時に舐めたり噛んだりする行動が癖づいている
このように、一括りに「ストレスによる自傷行為の結果、脱毛箇所や傷が出来ているのではないか?」と思ってもその根本にある原因は様々です。診察室で患部を診させていただくだけでなく、普段の行動をよく知るご家族からお話を聞かせていただければ大変ありがたいです!
気になる症状がみられたらお気軽にご相談ください🐶🐱