セミナー参加報告

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エキゾチックセミナー

2021年07月12日

皆さんおはこんにちは看護師の角川です🌸

先日zoomにてエキゾチック専門医の方にセミナーを行っていただきました♪

 

今回はハムスターの下痢🐹

ハムスターも下痢するの?と思われる方もいると思いますが、ウェットテールという言葉があるくらい症状としてはよくあることなんです

ウェットテールとはなんぞや?

ウェット=濡れた、テール=尻尾

言葉のままですが、水溶の便で濡れてしまった尻尾を俗に言い表します。

見たままですが、軟便でなく下痢ということがこの言葉だけでも分かりますし、酷い子だと尻尾が爛れて皮膚炎になってしまっている子もいます。

また、そんな状況になるまで酷いものだと食べた栄養も消化吸収されていないので全身の状況も悪くなっています。

人よりも明らかに小さいハムちゃん達

健康を守るのは人の手です

ただの便だけど、されど便です

命の指標にもなるのでハムスターちゃん達に関わらず、異変を感じたら病院へかかってください

 

接遇セミナー

2021年07月12日

こんにちは!看護師の菅野です。

先日スタッフ全員で接遇セミナーを受講しました。

今回の内容は院内全体を見て頂き、前回に指摘を受けた物の配置、掲示物、患者様への対応などの改善状況の確認と新しく改善した方がいいところをご指摘頂きました。

毎日働いていると当たり前になってしまう事や、気づかないところを教えて頂けるのでとても参考になりました。

 

また良いところも言って頂けるので良い面をスタッフ間で共有しみんなが真似して過ごしやすい院内にしていきたいと思います。

 

 

臨床病理セミナー

2021年07月06日

こんにちは!獣医師の市川です!

先日、臨床病理のセミナーに参加させていただきました!

今回自分が一番感じた事は正常を全て正常として見逃さないことです。

血液検査の結果が例え正常な範囲内にあったとしても関連性を意識して広い視野で数値の変化を考えることで、今症状としては出てきてはいないけれども予測できるものがあると感じました。

正常な範囲内の数字でもいつもと比べてどうなのか。また上限、下限に近い理由はなんなのか。考える必要がありそうです。

また似たような細胞もポイントをおさえることによって判断していくことで、隠された変化を見つける手がかりになると学びました。

多角的な視野が持てるようにこれからも臨床病理の技術や知識を学んでいきたいです。

臨床病理セミナー

2021年07月04日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

最近雨ばかりですね☔

雨ばかりだと、お散歩に行けない子もいると思います。

ストレス発散ができず、無駄吠えや、誤食などの問題行動が増える可能性があるので、

室内で遊ぶ時間を増やすなど、対策をしてみてくださいね!

 

先日、オンラインで開催された臨床病理のセミナーに参加してきました✨

毎回、実際の症例のデータをみんなで確認しながら、

各データをどう読むべきか?

について、ディスカッションし、それに対し、臨床病理の専門医の先生の意見を聞く。

という形をとっています。

今回の症例で最も重要だったポイントは「血管内皮細胞障害」でした。

 

以下、少し難しい話になります…。

 

通常、貧血が起こると、体は赤血球が足りないため、新しく血液を作ろうと反応します。

成熟した大人の赤血球は表面積を増やし酸素運搬能力を上げるため、また毛細血管などの微小な血管に入り込むため、

通常の細胞が持っているはずの”核”をもちません。

しかし、赤血球も細胞なので、元々は”核”があります。成熟(大人になる)の過程で”核”が消失します。

赤血球が成熟する場所は骨髄で、その後血液中に放出されます。

激しい貧血の場合、急いで新しい赤血球が欲しいため、

身体は、成熟しきっていない”核”のある赤血球まで、血液中に放出されるようになります。

つまり、貧血の著しい症例で、”核”のある有核赤血球の出現は異常ではない可能性があります。

 

しかし、稀に貧血もないのに有核赤血球が認められるケースがあります。

腫瘍(白血病などの血液腫瘍)、鉛中毒などが一般的ですが、

あまり知られていないが、見落とせないケースが、今回のテーマの「血管内皮細胞障害」です。

血管の壁が著しく傷ついてしまった場合にも有核赤血球が出現することがあります。

DIC(多臓器不全)や、強い炎症(敗血症、ショック状態など)で生じることが一般的ですが、

より聞きなじみのある病気でこれが起こる場合もあります。

それが、熱中症です🥵

血管内皮細胞障害が生じた場合は多臓器不全に移行するケースも多く、

かなり危険な状態であり、死亡率が高いと判断されます。

こういった所見が認められた場合、強く入院をおすすめする可能性があります!

 

熱中症は予防や対策が可能な病気です。

100%防ぐことは難しいかもしれないですが、

今後ますます暑さが厳しくなるかもしれないですが、注意していただければと思います!