こんにちは!獣医師の山野です!
先日眼科セミナーを受講しました。今回のテーマは眼内の緊急疾患に関してでした👀
ここではぶどう膜炎について詳しくお話していこうと思います⭐️
そもそもぶどう膜とは、虹彩、脈絡叢、毛様体の3つの部分の総称です。ぶどうの房の色に似ているからぶどう膜と名づけられたそうです🍇
虹彩…瞳の大きさを調節する器官で、オッドアイだとここの色が左右で異なります👁
脈絡叢…眼の壁を作っている膜の1つで、眼に栄養を届ける役割を果たします🍚
毛様体…眼の中のお水を作り出しています💧眼球内の圧力を調節しています。
ぶどう膜に炎症が起きている状態をぶどう膜炎といいます🤔
ぶどう膜炎が起こる原因は様々です。角膜炎や水晶体脱臼など、ぶどう膜以外で問題があって炎症が波及したり、全身性疾患(免疫介在性疾患、腫瘍性疾患、猫だとトキソプラズマ症など)があったり、原因不明というのもあります。
ぶどう膜炎の症状として代表的なものに、①充血②前房フレア③低眼圧があります👁
①充血…ぶどう膜に炎症が起こると、血管が拡張し、外から見ると白目が一様なピンク色に見えます🔴
②前房フレア…角膜と水晶体の間に炎症産物が浮遊している状態です。スリットランプという眼専用の道具を使って判定することができます🙆♀️
③低眼圧…ぶどう膜の1つである毛様体は眼の中のお水(房水)を産生する役割があります。毛様体に炎症が起きると房水を産生できなくなり眼球内の圧力=眼圧が低くなります。
眼科検査ではぶどう膜炎に特徴的な所見がないかどうか、ぶどう膜炎の原因はどこにあるかどうかを探っていきます🔎
今回のセミナーもとても勉強になりました📖
眼のトラブルでもそれ以外でもぜひ当院までご相談ください✨️