先進医療
advanced medical
寄り添う医療のために
動物医療は人医療同様、たえず進歩を続けています。
これまでは治療が困難だったものが可能になったり、これまでリハビリに要していた時間が短縮されたり、
動物たちへの身体への負担が軽減されたりする技術が出てきています。
当院ではそれら技術を積極的に取り入れ、飼い主様、動物たちに寄り添う医療を提供いたします。
CT・画像診断
CT装置では、輪切りの画像を何枚も撮影し、それらを合わせて処理することで二次元画像を作ります。特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部、歯や骨の診断に適しています。
水中トレッドミル
水の物理学的特性を利用し、人医学領域ではリハビリテーションに用いられてきた水中療法です。いわば、プールとウォーキングマシーンを組み合わせたような水中歩行器です。水圧と浮力を利用し足腰にかかる負担を減らし、無理なく身体を動かすことができます。
腹腔鏡手術
これまでお腹を大きく切り開いていた手術の代わりに、お腹に小さな穴(5-10mm)を3か所あけ、そこからカメラや器具を挿入して行う手術です。傷が小さいことから体への負担が少ないことが特徴です。近年ヒトの医療では急激に普及し、各分野で主流となっている手術です。
オゾン療法
免疫調整を引き出し、動物自身の自己治癒する力を引き出す治療方法です。したがって、副作用が極めて少ない治療法です。特に免疫力の低下している高齢のワンちゃんネコちゃんにはお薦めの治療です。オゾン療法を受けた飼い主様からは、「なぜだか元気になる!」という評価を多く頂いています。
酸素カプセルによる高気圧療法
関節炎、椎間板ヘルニア、骨折などの治癒促進に効果があるので、当院では治療法の1つとして取り入れています。カプセル内の気圧を高めることで気体が液体に溶け込む性質を利用し、酸素を体液の中に溶け込ますこと(溶解型酸素)で、細胞の隅々に酸素をいきわたらせることができます。
温熱照射療法
近赤外線の光をスポット状に照射する光線治療を行います。腫瘍性疾患の治療を始めとして、関節炎や椎間板ヘルニアなどの慢性疼痛の管理、外耳炎、歯肉口内炎、術後の消炎・鎮痛・創傷治癒促進などに効果があります。副作用がほとんどなく、身体的侵襲も少ないため、選択的に処方できる有益な方法として注目されています。